中3日で続く連戦の3戦目、明治安田生命J1リーグ 第22節が13日に開催される。
浦和が15日に行われるスルガ銀行チャンピオンシップ2017SAITAMAに出場するため、C大阪vs浦和は7月22日にすでに実施済み(C大阪が4-2で浦和に勝利)。そのほかの8試合が行われる。
注目は前節首位に立った鹿島と4位の川崎Fの一戦だろう。鹿島は前節、神戸に2-1と逆転勝利。エース金崎 夢生が2ゴールを挙げ、勝利の立役者となった。これで9試合負けなしと勢いはさらに加速していきそうだ。その鹿島に挑む川崎Fは前節、新潟に快勝を収めて4位に浮上した。こちらもエースの小林 悠が調子を上げているのは好材料。鹿島の堅守を打ち砕き、さらなる上位進出を目指す。
11試合負けなしと、鹿島以上の安定感を誇るのが横浜FM。今節はホームに鳥栖を迎える。好調の要因は、なんといってもその堅守にある。失点の数はリーグ最少の17。堅い守りをベースに、素早いサイドアタックから得点を奪うパターンを確立している。対する鳥栖も3戦負けなしと状態は悪くない。前節は攻め込まれながらも柏とスコアレスドロー。ハードワークと前線の決定力を生かし、横浜FMの勢いを食い止められるか。
その柏はアウェイで清水と対戦。勝ち切れなかった前節の反省をどう生かすかがポイントに。キム ボギョン、ディエゴ オリヴェイラを出場停止で欠くなか、クリスティアーノ、伊東 純也ら他の攻撃陣の奮起が求められる。対する清水はC大阪に逆転勝利し、勢いに乗る。立役者となった北川 航也のパフォーマンスに今節も注目が集まる。
G大阪vs磐田も興味深い一戦となる。前者は6位、後者は7位と上位につけるも、ここ2試合は勝利がなく、流れはいいとは言えない。優勝争いに踏みとどまるためにも、負けられない一戦に。長谷川 健太と名波 浩。両指揮官の采配に注目が集まる。
前節、7試合ぶりに勝利を挙げたFC東京はホームに神戸を迎える。勝点3をもたらしたのは怪我から復帰した大久保 嘉人。頼れるエースの復調が再びチームに勢いを生み出していきそうだ。一方の神戸もエースのパフォーマンスが拠り所となる。2戦不発のルーカス ポドルスキが3試合ぶりのゴールを奪えるのか。両ストライカーの対決が、この試合の最大の見どころと言えそうだ。
今節は残留争いにもスポットが当たる。札幌vs甲府、仙台vs広島、大宮vs新潟と下位チームの直接対決が3試合も行われるからだ。
同勝点で並ぶ15位の札幌と14位の甲府は、負ければ降格圏に沈む可能性のあるサバイバルマッチに。札幌はエースの都倉 賢が出場停止と苦しい状況のなか、期待されるのは新加入のジェイとチャナティップ。ともに攻撃面でアクセントとなれる存在なだけに、個の力を打ち出して勢いをもたらしたい。対する甲府は前々節にG大阪に勝利したものの、前節浦和に敗戦。得点力不足の課題は解消されていないものの、守備の安定性は備わる。今節も、粘り強く守り、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
調子を上げつつある17位の広島は仙台の本拠地に乗り込む。パトリックとアンデルソン ロペスのブラジル人コンビが絶好調で攻撃的なサッカーを実現。守備の課題を修正できれば、勢いに乗っていきそうな気配だ。13位の仙台は降格圏とは7ポイント離れているものの、敗れれば残留争いに巻き込まれる状況となる。7試合勝利なしと状態はいいとは言えないが、下位チーム相手に勝利を収め、悪い流れを断ち切りたい。
16位の大宮と18位の新潟は、どちらも勝点3こそが求められる。大宮は5試合勝ちがなく、新潟が9試合勝利から見放されている。とりわけ新潟とすれば、敗れれば“降格”の2文字が現実味を持って迫ってくる状況となるだけに、残留を争うライバルから勝利を掴みたい。いずれにせよ、ともに強い危機感を持って臨む一戦。ピッチ上では激しいバトルが繰り広げられそうだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs甲府
清水vs柏
G大阪vs磐田
仙台vs広島
大宮vs新潟
FC東京vs神戸
川崎Fvs鹿島
横浜FMvs鳥栖