Jリーグのトップパートナーであるタグ・ホイヤーは27日、23歳以下のJリーグ選手を讃える『TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD(タグ・ホイヤー ヤングガン アワード)』のキックオフイベントを開催しました。
『TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD』は、 次世代を担う若い選手層の育成とJリーグの発展を目的とするもので、際立った活躍を見せたJ1、J2、J3のクラブに所属する満23歳以下の選手(1994年4月2日以降に出生した選手)11人を選抜し、12月に表彰式が行なわれます。
都内で行われたキックオフイベントには、 中山 雅史(アスルクラロ沼津)、中澤 佑二(横浜F・マリノス)、タグ・ホイヤー アンバサダーの香川 真司(ボルシア・ドルトムント)がゲストとして参加。3人よるトークショーが開催されました。
まず、『TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD』の開催について問われた香川は、「素晴らしいこと。若い世代にとってこういう賞があることはひとつのモチベーションになると思います。この賞の価値をどんどん上げていって、賞を獲った選手がこれからの日本を背負うような選手になってほしい」と、同賞の重要性を述べました。
3選手の若手時代の写真が会場のモニターに映し出されると、それぞれが照れ笑いを浮かべながら、当時の経験を踏まえつつ、Jリーグでプレーする現在の若手に対する期待感を語りました。
「サッカーの世界では若い世代が出てくることは大事なこと。ドルトムントには若い選手がたくさんいるんですけど、彼らの勢いだったり、なにも恐れない精神は、素晴らしいことだと感じています」(香川)
「僕も若い頃はよく怒られていました。若い時にいろんな苦い経験をしておくべきだなと思います」(中澤)
「当時は勢いがあって、何かしてやろうというギラギラ感がありました。この賞は本当に素晴らしいものだと思います。若い選手にとっては刺激になるでしょうし、これをステップにしてさらに高みを目指してもらいたい」(中山)
またトークのテーマはJリーグの未来についても及びます。香川は「僕自身もJリーグに育ててもらって、Jリーグがあったから日本代表にもなれて海外にも行くことができた。Jリーグをもっと世界に知ってほしいですし、僕自身もJリーグに還元できることはたくさんあると思います」と、今後の展望を示しました。
中澤は「海外に行きたいという若い選手が多いですけど、まずはJリーグでしっかり結果を残して、それを踏まえて海外に行こうかと悩むくらいの気持ちでいいのかなと思いますね」と語り、中山は「Jリーグはまだ25年で、ここからが重要だと思います。もっと盛り上がるJリーグにしてもらいたいですし、もっとサッカーに関心を持ってもらいたい」と、Jリーグのさらなる発展を期待しました。
スイスの高級時計メーカーであるタグ・ホイヤーのイベントということもあり、それぞれの「大切な時間」についても話が展開されました。
「シーズン中に心がけているのはいい習慣を作ること」という香川は、「ここ2、3年、習慣がプレーに影響するということを肌で感じているので、試合に向けた日ごろの準備だったり、トレーニングを大事にしています」と、ルーティーンの重要性を語りました。
来年40歳となる中澤は「現役を引退する時まで、サッカーのためだけに時間を大事に使っていきたい。中山さんはまだやっていらっしゃるんですけど、僕はそろそろいいのかなと思っているので(笑)、その時が来るまで一日一日を大事にしていきたい」と、現役引退の可能性について言及しました。
今年50歳となる中山は「僕自身まだまだ伸びしろがあると思っているんですけど、時間がないですね。そうなると一瞬一瞬をどれだけ大切に、充実した時間を送れるかが、大切になってくるかなと思います。常にサッカーのことは考えるんですけど、それが抜けたときに、どう自分をリラックスさせられるかどうか。リセットすることが大事なんですけど、リセットできない自分がいるので、あと5年は欲しいですね」と、55歳まで現役続行への意欲を示し、会場の笑いを誘いました。