【長野 1-2 相模原】
相模原が長野から逆転勝利を収め、開幕2連勝を飾った。先制したのはホームの長野。開始早々の2分に、MF向慎一が左サイドから送ったボールをFW佐藤悠希が鮮やかなオーバーヘッドでゴールに蹴り込んだ。その後も長野の攻勢が続いたが、相模原が徐々に盛り返し、前半を終えた。
後半は立ち上がりから相模原のペースに。49分にMF井上平のゴールで試合を振り出しに戻すと、直後の52分には長野に退場者が出たこともあり、その後は一方的な展開となる。そして、73分にゴール前で混戦となると、最後はこぼれ球をMF須藤右介が右足で押し込み、逆転に成功。そのまま逃げ切った。
【鳥取 2-1 富山】
開始から富山ペースで進んだが、鳥取がボール奪取からの縦にスピーディーな攻撃で少ないチャンスを生かして前半で2点をリードした。
14分にMFフェルナンジーニョのFKにFW中山仁斗が頭から飛び込んで、先制点を奪取。22分にはMF安藤由翔が左から上げたクロスに逆サイドから走り込んだDF馬渡和彰がヘディングで合わせ、追加点を挙げた。
反撃に出たい富山はGK江角浩司が好セーブで追加点を許さず、52分にDF國吉貴博が決めて1点差に迫る。しかし、71分に退場者を出したことも響いて同点には追い付けない。結局、鳥取が逃げ切ってホーム開幕戦で今季初勝利を収めた。
【藤枝 0-0 琉球】
開幕戦を制した藤枝と、黒星スタートとなった琉球。対照的な両チームの一戦は、立ち上がりから人数を割いたプレスの掛け合いにより、ボールがつながらない展開に。琉球は時間が経過するにつれて徐々に効果的なサイドチェンジからペースを握り、決定的な場面を何度も作り出す。だが、藤枝の体を張った守りの前にゴールを奪えないまま前半を終える。
後半は打って変わり、藤枝が流れをつかむ。FW大石治寿とFW久富賢を中心にゴールを脅かすシーンが増えたが、あと一歩のところで得点を奪えずに終了のホイッスル。ともに欲しかった勝点3を挙げることはできなかった。
【福島 1-0 盛岡】
福島は、前半からMF安東輝とMF鴨志田誉を軸に中盤を支配すると、前線のFW石堂和人やFW田村翔太などが流動的な動きからチャンスを演出。この試合が開幕戦となった盛岡の守備陣を幾度となく慌てさせた。すると、33分にDF野田明弘のクロスにDF戸川健太が頭で合わせて先制。試合の流れをさらに優位なものとし、福島が1点リードのまま前半を折り返した。
後半に入ると、反撃を仕掛けたい盛岡がシステムを変更。これが功を奏して高い位置でボールが奪えるようになり、FW谷口堅三を中心にゴールへと迫る。それでも、福島は戸川を中心とした守備陣が最後まで集中力を切らさず、完封に成功。今季初勝利を挙げた。