2016年12月25日(日) 01:01
頂点に立つのは釜山か、フィゲレンセか。広島とFC東京はJユースカップ決勝の再戦に【4日目のみどころ:インターナショナルユースカップ】
21日から行われてきたJリーグインターナショナルユースカップもいよいよ最終日。3日間のグループリーグを戦ってきた8チームが、順位決定戦に挑む。
各グループの4位同士の対戦となるのは京都と松本の日本勢。ともに今大会で勝利を挙げられていないが、3日目の試合ではそれぞれエストゥディアンテス、フィゲレンセと南米勢を相手に健闘を見せた。ともに守備組織が整っているだけに、1点を争う緊迫した展開が予想される。今大会最終戦で意地を見せるのは果たしてどちらのチームか。
エストゥディアンテスとパースグローリーの3位対決も見応えがありそうだ。前者は攻撃力が売りながら、今大会は決定力不足に泣き、結果を出せなかった。とはいえ球際の激しさと、鋭いサイドアタックは参加チームの中でも際立っていた。課題のゴール前の精度を高められれば、勝利にグッと近づくだろう。
一方のパースグローリーは第3戦のFC東京戦こそ大敗を喫したものの、初戦では粘り強い守備でフィゲレンセを苦しめている。最後まで集中力を保ち、少ないチャンスをモノにできれば、南米勢撃破も十分に可能だ。
2位対決となるのは広島とFC東京。ともに第3戦で7ゴールと圧勝を果たしており、その勢いのままこの一戦へと臨むこととなる。両者はJユースカップ決勝でも戦っており、その時はFC東京に軍配が上がっている。広島のリベンジなるか、あるいはFC東京が返り討ちにするのか。5ゴールを挙げて得点王争いのトップに立つFC東京の久保 建英と、釜山戦で4得点を挙げた広島の満田 誠。両チームのストライカー対決にも注目が集まる。
優勝を争うのは釜山とフィゲレンセだ。釜山は広島相手に7失点と大敗を喫したが、韓国のチームらしい球際の激しさに加え、緻密なパスワークを備え、組織的なサッカーを実現する。初戦のエストゥディアンテス戦で見せた粘り強さと、限られたチャンスを確実にゴールに結びつける決定力を示し、栄光をつかみ取りたい。
対するフィゲレンセは3連勝で首位通過を決めた。ゴール前での力強さは群を抜き、決めるべきところで決め、守るべきところで守り切るしたたかさが備わっている。第3戦の松本戦では苦戦しながらも終盤に一気に3ゴールを奪って逆転勝ち。優勝への高いモチベーションがあるだけに、最後まで勝利を目指したアグレッシブな戦いを披露するはずだ。