1日の休養を挟んで行われる大会3日目は、グループリーグの順位が決定する重要な一戦となる。
グループAでは、2連勝で首位に立つ釜山と、ここまで未勝利の広島が対戦。釜山は勝つか引き分けで1位通過が決まる状況。球際の激しさやハードワークを武器に先行逃げ切りを実現しているが、いずれも1点差に追い詰められる試合となっているだけに、先制後の戦い方がテーマとなるだろう。広島はポゼッションで勝りながらも、チャンスを決めきれずに結果を出せていない。前線の奮起を促し、グループリーグ最終戦で意地を見せたいところだ。
2位のエストゥディアンテスは1位通過のために勝利が必要な情勢。広島を圧倒した第2戦の勢いを保てれば、結果は付いてくるだろう。ここまで勝ちがない京都も、広島と同様に目に見える結果を手にしたいところ。押し込まれる展開が予想されるが、第2戦の終盤に見せた粘り強さを、再び示したい。
グループBでは、フィゲレンセの強さが際立つ。とりわけFC東京を圧倒した第2戦のパフォーマンスは秀逸で、ぐいぐいとゴールに迫る力強さと勝利への執念を示し、他チームを凌駕する。第3戦は2連敗の松本と対戦。「優勝」へこだわりを見せているだけに、3連勝を目指した激しい戦いを繰り広げていくはずだ。
対する松本は苦戦を強いられている。とはいえ自分たちの戦いを展開できる時間帯もあるだけに、そこでいかに得点できるかどうか。持ち前のハードワークを貫き、ブラジルの強豪を苦しめたい。
1勝1敗同士の戦いとなるFC東京vsパースグローリーは、ともに勝てば首位通過の可能性を残す。FC東京は15歳の久保 建英がやはり注目。2試合4ゴールと現在得点王で、チームの攻撃をけん引。ピッチに立てば警戒されることは間違いないが、そこをいかに潜り抜けていくのか。そのパフォーマンスからは目が離せない。一方のパースグローリーは、堅い守り定評があるチーム。FC東京が攻め、パースグローリーが守る展開が予想されるが、どちらの特長が相手を上回るのか。興味深い戦いとなるのは間違いないだろう。