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チームのために、ミシャのために。柏木 陽介が明日への決意を語る【浦和練習レポート:明治安田CS】

2016年12月2日(金) 18:24

チームのために、ミシャのために。柏木 陽介が明日への決意を語る【浦和練習レポート:明治安田CS】

チームのために、ミシャのために。柏木 陽介が明日への決意を語る【浦和練習レポート:明治安田CS】
ペトロヴィッチ監督も柏木自身も、Jリーグタイトル獲得は初となるだけに、懸ける想いはより一層強い

明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦を翌日に控え、浦和レッズは午後3時から最終のトレーニングを実施した。

これまでの浦和のチャンピオンシップに向けた練習は午前中、もしくは午後12時からの開始で、練習終了時間にはまだ太陽が昇っていた。しかし、今日は練習終了時の午後4時半前後に辺りが薄暗くなり、グラウンド内の気温も急激に下がっていった。

第2戦前日となる2日の練習も通常通り、パスワークやミニゲームが実施された
第2戦前日となる2日の練習も通常通り、パスワークやミニゲームが実施された

決戦を前にした浦和の練習内容は通常通りで、パスワーク、ストレッチの後にハーフコートを使用したミニゲームを実施。第1戦から中3日でのゲームだけに短いプレー時間に留めたが、それでも選手たちは局面でのボールの奪い合いで厳しく応戦するなど、本番への意識を高めていた。

第1戦は1-0でアウェイの浦和が鹿島に勝利した。しかしチャンピオンシップは2戦合計の勝敗で勝負を決する。浦和は年間1位での決勝進出で、同スコア、同アウェーゴールならば延長戦、PK戦を経ずにリーグ優勝が決まる。しかし浦和の選手たちに慢心は感じられない。柏木 陽介が第2戦への意気込みを話す。

「僕らは0-0の気持ちを持って戦うことが大事かなと。鹿島も攻めてくるかもしれないですけども、それを逆手に取ってカウンターを仕掛けて1点を取るチャンスがあれば、より優位に試合を進められると思うので、こちらも攻撃の姿勢を貫いて点を取りに行く試合をしたいなと思います。

正直、1点では有利と思っていなくて、第1戦で2点取れていたらなというのはあります。だから第2戦でも失点をしない。そして自分たちが点を取る。そういう気持ちを持って臨みたいので、前回のことはなかったことと考えてプレーしたいなと思います」

柏木は2010シーズンに広島から浦和へ完全移籍で加入したが、これまでの浦和在籍中にリーグタイトルを獲得したことがない。また、自らが移籍してから古巣の広島が3度リーグタイトルを獲った事実は、彼にとって重い十字架を背負う形にもなっている。そして自らを広島ユースからトップチームに引き上げ、2012シーズンに浦和で邂逅したミハイロ ペトロヴィッチ監督もまた、柏木と同様にこれまでJリーグタイトルを獲得できていない人物のひとりだ。

「広島時代の監督は欲のない人だった。でも監督も浦和に来て、チームに携わって、タイトルを獲らなきゃいけない気持ちが強くなったと思う。僕と監督は約10年の付き合いになりますけども、お互いに目標へ向かって戦ってきたので、今回は良い顔で終われたらいいなと思います」

柏木はそう言って、勝負となる明日への決意を示した。

(取材・文・写真/島崎 英純)

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