30日、チャンピオンシップ決勝 第1戦で先発した選手は、ランニングなどの軽い調整でトレーニングを終えた。FWとして先発し、途中からMFにポジションを移した土居 聖真は一夜明けたあとの心境を改めて問われると、「昨日と変わらない。しっかり切り替えて2点以上で勝つしかない」と、すでに第2戦に向けて気持ちを高めていた。
開始3分には絶妙なトラップからゴールに向かうチャンスを演出。しかし、浦和の守備に阻まれていた。
「遠藤選手をかわせばGKと1対1だと思ったんですけど、阿部選手まで帰って来てるのが見えてなかった。切り返したあとに慌ててしまって、シュートもパスもどちらもできる状況じゃなかった。阿部選手の方が一枚上手でした」
そう言って相手を讃えた土居だが、第2戦は2得点以上での勝利が求められる。攻撃陣の一人としては、浦和の守備を破る攻めを見せなければならない。
「もう攻めるしかない。ただ、普通の攻撃ではリズムも流れも変えられないと思う。アイデアはたくさん持たないといけないかな、とは思いますね。試合までの期間中に、映像を観たり、誰かのプレーを参考にしてイメージを膨らませて、それを試合でチャレンジしたい」
チャンピオンシップではFWとしてだけでなく、MFとしてもプレーすることを求められてきた。攻撃以外にも守備で求められる役割も多かったが、今度は攻撃で違いをつくらなければならない。やるべきことがハッキリしたことで、土居のプレーも第1戦とは違うものが期待できそうだ。
(取材・文・写真/田中 滋)