第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、12日に4回戦の3試合が行われ、川崎Fが浦和をPK戦の末に下したほか、鹿島、湘南、横浜FM、広島が準々決勝進出を決めた。
ホームに浦和を迎えた川崎Fは、71分に興梠 慎三のゴールで先制を許してしまうが、86分に大久保 嘉人のPKですぐさま同点に追いつく。しかしその2分後に、オウンゴールで1点を献上してしまい再びビハインドを背負ったものの、後半アディショナルタイムに森本 貴幸が値千金の同点弾。再び同点とし、土壇場で延長戦に持ち込んだ。延長に入って97分、青木 拓矢のゴールで勝ち越しを許したが、それでも116分、前線に張っていたエドゥアルドのヘッドが決まり試合は引き分けのまま120分が終了。PK戦までもつれ込んだ死闘は、浦和のキッカーが2人外して決着。川崎Fが浦和を下して準々決勝への切符を勝ち取った。
鹿島はファブリシオの2ゴールの活躍で2-1と神戸を下して8強入りを決めた。柏と対戦した湘南は0-1で迎えた52分に、ジネイが同点弾を叩き込むと、その後2点を加えて3-1と逆転勝利を収めた。広島はJ1得点王のピーター ウタカのゴールなど3点を奪い鳥栖に快勝。新潟と対戦した横浜FMは後半アディショナルタイムに天野 純が劇的決勝ゴール。1-0と接戦をモノにして準々決勝へ駒を進めている。
この結果、準々決勝の4カードが決定。
横浜FMvsG大阪、鹿島vs広島、大宮vs湘南、FC東京vs川崎Fとなった。