春の陽気に包まれたIAIスタジアム日本平は、2万人近いファンで満員となった。
その期待と声援に応えるかのように、清水は立ち上がりから積極的に圧力を掛け、主導権を握る。見事なファーストタッチからFW大前 元紀が先制点を決めた場面も、MF本田 拓也のボールカットが呼び水となっていた。不運な形で同点とされたものの、FWミッチェル デュークが新たな勢いをもたらすと、74分に本田がゴールを奪い、勝越す。終了間際には大前が鮮やかなミドルシュートで2点目を決め、高らかに歌声を響かせた。
一方の鹿島は、先発の入れ替えが裏目に出た格好に。特に、GKとセンターバックの三角形が安定せず、失点を重ねてしまった。