2015Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームの鹿島アントラーズと、コパ・スダメリカーナ2015を制したインデペンディエンテ・サンタフェが激突するスルガ銀行チャンピオシップが、10日に開催される。栄えあるトロフィーを手にするのは果たしてどちらのチームか。ここでは、それぞれのチームのキーマンを紹介していく。
鹿島では金崎 夢生の名前が挙げられる。日本代表にも名を連ねる27歳のアタッカーは、卓越したテクニックとゴールへの執着心を前面に打ち出した強気のスタイルで鹿島の攻撃をけん引。今季の明治安田生命J1リーグでは19試合・9得点の成績で(8月5日現在)、チームの1stステージ制覇にも大きく貢献した。欧州でのプレー経験があり、国際経験も豊か。メンタルの強さも備えているだけに、強靭なインデペンディエンテ・サンタフェの最終ラインにも臆することなく立ち向かっていくだろう。
スルガ銀行チャンピオンシップには、2009年大会に大分トリニータの一員として出場。この時は1-2でSCインテルナシオナル(ブラジル)に敗れているだけに、金崎個人としてはリベンジの大会でもある。
柴崎 岳もカギを握る存在だ。視野の広さを生かしたパスワークは、鹿島の攻撃の生命線。この司令塔の手綱さばきが、勝敗を分ける重要なファクターとなる。PK戦の末にウニベルシダ・デ・チリを下した2012年大会は途中交代したものの、サンパウロを撃破した2013年大会では2つのゴールを演出し、ハットトリックを達成した大迫 勇也に勝るとも劣らない活躍を見せた。相性の良い大会なだけに、今回チームにタイトルをもたらすパフォーマンスに期待したい。
対するインデペンディエンテ・サンタフェでは、守護神のロビンソン サパタが注目だ。コロンビア代表の一員として、先のコパ・アメリカにも出場。第2GKの立場だったがグループステージのコスタリカ戦のピッチに立ち、3位入賞を果たしたチームに貢献している。
過去にはルーマニアのステアウア・ブカレストやトルコのガラタサライでもプレーした37歳のベテランGKは、PK戦に突入したコパ・スダメリカーナ決勝で見事なPKストップを見せて、優勝の立役者となった。鹿島とすればこの守護神をいかに攻略するかが、タイトル獲得のひとつのポイントとなるだろう。
背番号10を背負うオマル・ペレスも注目プレーヤーのひとり。アルゼンチン出身の35歳で、高い攻撃センスを備えた攻撃的MFだ。アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズでプロデビューを飾ったこのアタッカーは、2009年からインデペンディエンテ・サンタフェでプレーするクラブの象徴とも言える存在。近年は途中出場が多くなっているが、コパ・スダメリカーナ決勝のPK戦では1人目のキッカーを託されるなど、監督からの信頼は絶大だ。
攻守の要となるこの2人のベテランを軸に、インデペンディエンテ・サンタフェはコロンビアで初となるスルガ銀行チャンピンシップのタイトル獲得を目指す。