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昇格1年目の鹿児島が首位に立つ 栃木、大分の“元J2組”にも勢い【マンスリーレポート(6月):明治安田J3】

2016年7月1日(金) 18:04

昇格1年目の鹿児島が首位に立つ 栃木、大分の“元J2組”にも勢い【マンスリーレポート(6月):明治安田J3】

昇格1年目の鹿児島が首位に立つ 栃木、大分の“元J2組”にも勢い【マンスリーレポート(6月):明治安田J3】
8試合無敗で首位に立つ鹿児島。リーグ最少失点を誇る堅守が躍進のカギに

6月は3試合(第5節の順延試合を戦った大分と福島は4試合)のみの開催だったが、5月から順位は大きく入れ替わった。

5月終了時点で首位に立っていた相模原は、6月は3連敗と突如の失速。大分に3失点を喫したのをはじめ、3試合で6失点と自慢の堅守が崩れたことがその原因だ。同じく2位につけていた秋田も3連敗。第12節に鹿児島に敗れ今季初黒星を喫すると、嫌な流れを引きずったままずるずると後退。秋田は6位、相模原は7位にまで順位を落とし、上位争いからやや遅れをとってしまっている。

代わって首位に立ったのは、6月を2勝1分けで乗り切った鹿児島だ。4勝1分けと加速した5月の好調を保ち、第12節に無敗の秋田に土をつけさらに勢いに乗った。第13節では長野と引き分けたものの、続く第14節では終了間際の得点で藤枝に競り勝つ勝負強さを披露。今季わずか7失点の守備は安定感抜群で、この堅守が保たれれば今後も着実に勝点を積み上げていくはずだ。

その鹿児島を追走する栃木。昨季までJ2に所属した昇格候補がようやく本領を発揮してきた
その鹿児島を追走する栃木。昨季までJ2に所属した昇格候補がようやく本領を発揮してきた

その鹿児島を追いかけるのは現在5連勝中の栃木だ。6月は3戦3勝。こちらも堅い守りが売りだが、第13節にはG大23との打ち合いを制するなど、破壊力も秘めている。昨季までJ2に所属した昇格候補がようやく本領を発揮してきた印象だ。

同じく降格チームの大分も勢いを増している。第12節に相模原を3-0で撃破するなど、6月は3勝1分と結果を出した。コンスタントに得点を奪えるようになったことが好調の要因で、得点源を担う清本 拓己のパフォーマンスが今後もカギを握りそうだ。富山も3連勝と再び調子を上げてきた。1点勝負をモノにする勝負強さを示し、4位に浮上。攻守のバランスが保たれ、質の高いサッカーを展開しているだけに、昇格レースの主役となる可能性は十分だ。

やや停滞していた長野も巻き返してきた。持ち前の堅守を保ったまま、課題の得点力不足は解消されつつあり、6月は2勝1分で5位へと順位を上げている。戦い方は確立されているが、プラスアルファの要素がもたらされればさらなる浮上も実現できるだろう。開幕から攻撃サッカーで旋風を巻き起こしていた琉球は、ここへきて失速気味。6月は3連敗と完全に停滞した。3連敗中はひとつのゴールも挙げられず、自らのスタイルを見失っている印象。アグレッシブさを取り戻し、再び勢いに乗りたいところだ。

長野は6月を2勝1分けで終えて5位に浮上。さらに巻き返しを狙う
長野は6月を2勝1分けで終えて5位に浮上。さらに巻き返しを狙う

U-23チームも苦しい戦いが続く。いずれも勝ち負けを繰り返す出入りの激しい状況で、なかなか浮上できないでいる。もっとも、リーグ最多得点を記録するG大23をはじめ、それぞれが持ち味を発揮できている側面もあるだけに、若手の出場機会を増やし、トップチームへとつなげていくというセカンドチームに求められる本来の役割は果たせているのかもしれない。

下位の3チームはなかなか好転のきっかけをつかめないでいる。YS横浜は第13節に琉球を下し、ようやく3勝目を挙げたものの、続く富山戦では力負け。復調の気配を漂わせていた盛岡も6月は一つの勝利も挙げられなかった。最も深刻なのは鳥取かもしれない。ここ3試合で9失点と守備組織が完全に崩れており、状態は下降の一途を辿っている。苦境から脱するには劇的な変化が必要だろう。柱谷 哲二監督の手腕にかかっている。

明治安田生命J3リーグ結果(6月)

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