本文へ移動

ハリルホジッチ監督「まだまだ得点率を上げることは可能」【試合後コメント:日本代表vsブルガリア代表】

2016年6月4日(土) 15:50

ハリルホジッチ監督「まだまだ得点率を上げることは可能」【試合後コメント:日本代表vsブルガリア代表】

ハリルホジッチ監督「まだまだ得点率を上げることは可能」【試合後コメント:日本代表vsブルガリア代表】
まだまだ無駄なプレーが多かったが向上してきたことは褒めたいと話すハリルホジッチ監督

「たいしたことを言うつもりはないが、特にオフェンス面で素晴らしい試合だった。かなりレベルの高いプレーができたと思う。ブルガリア相手にはグラウンダーでワンタッチ、ツータッチの速いボール回しを使えと要求した。ゴールも今日はファンタスティックだった。このようなハイレベルな試合はまれだ。選手にはブラボーと言いたいが、2失点したのはがっかりだ。ちょっと緩んだところがあったのか、厳しさが足りなかったのかはわからないが。とはいえ、いつも理想的に終わるわけではない。チームはいい道を進んでいる。この道を進めば、最終予選でもいい戦いができる」

――香川と清武を同時に起用したが?
「ひとつのチャレンジでもあった。トレーニングもしたし、左サイドの動きについてキヨ(清武)とも話をした。彼はテクニックがある選手だし、パスのクオリティもある。ただ時々、やりすぎるところがあったので、キヨには「もっとシンプルにやってくれ」と指示をした。この試合では、こんなこともできるのではないかと多くのことにトライした。あとは、誰が右サイドにいくかということ。あとはバランスを取りながら、背後を取ることをやらないといけない。

それから、途中で入った選手もクオリティを見せてくれた。多少の気後れはあったが、トレーニングを続ければ、さらに伸びる可能性を見せてくれた。今は各ポジションに競争を与えているところ。それによって、日本代表はアドバンテージを取ることができる。今日、本田はプレーしなかったが、それでも彼に代わってプレーができる選手はいる。ただ、本田のことをまだまだ信頼している」

――後半、途中から起用した浅野の評価は?また、PKを彼に蹴らせたのは監督の指示か?
「途中で入ったにもかかわらず、彼はPKを蹴った。とても勇気のある人間だ。浅野は1年以上追跡している。広島ではなかなかスタメンを取れていなかったが、私から見て、背後へのパワーで興味深い選手だった。今日も途中起用だったが、彼の働きには満足しているし、ゴールの可能性も見せてくれた。

PKについてだが、最初は宇佐美に蹴らせようと思ったが、ベンチの人間が全員声を荒げて「浅野に」と言っていたし、試合も試合だったので、浅野に報酬を与えようと思い、彼にチャンスを与えて、みんなを喜ばせることにした。スタッフも、選手も、いい雰囲気を作ってくれている。ただし、まだ修正しなければならないところもあるし、選手には疲労が見られる。(香川)真司がかなり大きな打撲をしたのも心配だし、次の試合で本田がどうなるかも分からない。ファイナルではボスニア・ヘルツェゴビナにぜひ勝利したいが、ハイレベルな戦いになると思う。決勝でも勝利を追求しなければならない。それができれば本当にすばらしいことだと思う」

――今日はいい試合だったと思うが、失点以外の課題は?
「われわれは体力について、まだまだコントロールできていない。たとえば毎回ハイプレスをかけることができない。ブロックをもう少し管理する必要がある。相手のレベルがさらに高いと、今日のようにいかない。今日は、まずブロックをしっかり作るようにとずっと叫んでいた。ブロックをしっかり作ってからプレスに行かせたかった。

特に真ん中ではなく、相手をサイドに誘った上でプレスをかけたかった。もちろんトレーニングではやっていたが、オートマチックにしていくには時間がかかる。この合宿中、何人かの選手を叱った。まったくしゃべらない人間がいたからだ。もっとコミュニケーションをとって、お互いを励まし合う必要があるということを、トレーニングではかなり強調してきた。

今日はいろいろ試した中で、いろいろなミスも起こった。2失点も少し残念だ。(川島)永嗣もよくやってくれたし、PKを含めて2、3回、素晴らしいセーブを見せてくれた。永嗣もかなりトレーニングをしてきて、少し疲労がたまっている。他にもそうした選手が何人かいる。選手は祝福したいが、まだまだ理想のレベルには達していない。

日本は世界有数の国になったわけではないので、これからもトレーニングを続ける必要がある。それでも、日本は高いレベルで試合ができる。ブルガリアがこんなに失点した試合を私は知らない。いくつかのアクションは素晴らしかったが、クラブレベルと比べて代表レベルのオートマティズムというものは難しい。そういったことも含めて、選手には祝福したいし、励ましたい」

――今日は特に前半で攻撃の効率がよかったが?
「今日は選手の美しいアクションがあった。ゴール前の連続プレーやフィニッシュのトレーニングをしてきたからだ。ただし、ラッキーな面もあった。昨年は決定機をたくさん作りながら得点率は低かった。マヤも素晴らしいアクションで2点取った。われわれは現代フットボールを見せたし、さまざまなゴールを挙げることもできた。

たとえば、真司に強調したのは、ニアやファーに飛び込むことだったし、彼は得意でないヘディングで決めることができた。私は、君たちはゴールを決められるんだ、と言い続けた。キヨ、真司、佑都については、シュートを打てる場面があったのに、まだまだ無駄なプレーが多かった。向上してきたことに褒めたいし、これだけ点を取って批判することは難しい。ただし、まだまだ得点率を上げることは可能だ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP