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堅守が光る相模原が首位に 鹿児島は最多勝点を確保【マンスリーレポート(5月):明治安田J3】

2016年6月4日(土) 13:46

堅守が光る相模原が首位に 鹿児島は最多勝点を確保【マンスリーレポート(5月):明治安田J3】

堅守が光る相模原が首位に 鹿児島は最多勝点を確保【マンスリーレポート(5月):明治安田J3】
5月を無敗で終え首位に浮上した相模原。川口 能活を筆頭とした守備陣の安定感が躍進を支えている

相模原がいよいよ波に乗って来た。5月は3勝2分の成績で、消化試合数がひとつ少ないながら首位に浮上。現在3連勝中で、すべてを1-0というスコアでものにしている。躍進の要因はその堅守に見出せる。今季はここまでわずか6失点。8節からゴールマウスに立つ川口 能活の存在も大きい。得点力に課題を残すものの、安定感抜群の守備組織が備わる限り、今後も上位争いをけん引する存在となっていきそうだ。

5月の最多勝点を獲得した鹿児島。この勢いはしばらく止まりそうにない
5月の最多勝点を獲得した鹿児島。この勢いはしばらく止まりそうにない

2位の秋田はいまだ無敗を継続中。勝ち切れない試合が多いものの、粘り強い戦いでなんとか勝点を積み上げている。ハードワークをベースとし、攻守に安定した戦いを続けているだけに、無敗記録がどこまで続くかに注目したい。相模原以上の勢いで上位争いに名乗りを上げてきたのが昇格組の鹿児島だ。5月は4勝1分とリーグ最多勝点を確保。堅守に加え、ここ最近は得点力にも磨きがかかり、相手を圧倒する試合も増えている。J3のレベルにも対応してきた印象で、この勢いはしばらく止まりそうもない。

逆に勢いに陰りが見えてきた琉球だが、4位に踏みとどまる。持ち前の攻撃力は健在で、11節の秋田戦では失点直後にすぐさま取り返す反発力も披露。スタイルにぶれはなく、今後も上位争いを演じるだけの力を備えているとみていいだろう。栃木も調子を上げてきた。序盤は苦戦が続いていたが5月を3勝2分と負けなしで駆け抜け、5位まで順位を上げている。守備組織が整備されてきたことが復調の要因で、ここ2試合は無失点。地力を備えるチームであり、さらなる上位進出も十分可能だ。

4月終了時点で首位に君臨していた長野は6位まで陥落。再浮上のためには得点力の改善が求められる
4月終了時点で首位に君臨していた長野は6位まで陥落。再浮上のためには得点力の改善が求められる

4月終了時点で首位に立っていた長野は、調子が下降気味。順位も6位まで落としている。課題の得点力不足が解消されず、ここまでわずか9得点と前線のパワー不足は否めない。堅守は健在だが、この課題をクリアしなければ今後も苦戦は免れないだろう。富山も一時の勢いに陰りが見え始めている。無敗対決として臨んだ9節の秋田戦に敗れて以降、勝利から見放されており、7位に転落。自らのスタイルは示せているものの、その内容が結果につながってこない。とはいえ状態は決して悪くはないだけに、再び浮上してくる可能性は十分にあるだろう。

大分はいまだ復調のきっかけをつかめていない。F東23や藤枝に快勝を収めたかと思えば、C大23に不覚を取るなど不安定さが目に付く。攻守のバランスは決して悪くはないだけに、波をなくすことが浮上のキーワードとなるだろう。U-23チームもそろって結果を出せていない。3チームともに5月は1勝のみでそれぞれ10位(G大23)、11位(C大23)、14位(F東23)と中位以下をさまよっている。とりわけ状態が悪いのはG大23。現在3連敗中と序盤戦の勢いが消えてしまった感は否めない。いかに立て直していくのか。若きタレントたちの奮起に期待したい。

盛岡はようやく長いトンネルを抜け出した。10節のYS横浜戦で今季初勝利を挙げ、続く富山との一戦でも粘り強く勝点1を拾った。いまだ最下位に沈んではいるものの、得点を奪えるようになったのは大きい。今後の巻き返しが望まれる。逆に苦境に立たされているのはYS横浜。3連敗という状況もさることながら、今季わずか4得点という決定力不足は深刻。いかに攻撃パターンを構築していくか。経験豊富な樋口 靖洋監督の手腕にかかっている。

明治安田生命J3リーグ結果(5月)
 

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