唯一、土曜日開催となる群馬vs岡山は、ともに前節敗れており、連敗ストップがテーマとなる。とりわけホームの群馬は、ここ5試合で1分4敗と開幕時の勢いは完全に消えている。7試合で6失点と守備は安定しているだけに、やはり課題は得点力。小牟田 洋佑らFW陣の奮起が望まれる。
現在、最も勢いがあるのが町田。5連勝で2位につけており、昇格1年目にしていきなり上位争いを演じている。今節の相手は千葉。戦力的には格上と目されるが、組織的な守備に加え、エース鈴木 孝司が調子を上げているのも好材料。千葉の状態は決して悪くないものの、快進撃を続ける町田が6連勝を達成したとしても不思議はない。
首位のC大阪はホームに北九州を迎える。前節、昇格争いのライバルとなり得る清水をアウェイで撃破しさらに勢いに乗ったC大阪。攻守ともに安定感は抜群で、現状大きな弱点は見当たらない。対する北九州は現在、3連敗中で20位と低迷。前節も4失点で大敗を喫しているだけに、チーム状態はいいとは言えない。C大阪が優位なのは間違いないが、北九州も意地を見せたいところだ。
いまだ勝利がない最下位の山形は、早くも正念場を迎えている。7試合で5得点と決定打を欠く状況が続いているだけに、選手起用も含め劇的な変化が必要だろう。今節対戦する札幌はリーグ最多得点の攻撃力が売り。まずは手堅く守備を固め、相手の隙を狙っていきたい。
同じく勝利がない金沢は愛媛をホームに迎える。前節は千葉に善戦したものの0-1と敗戦。課題の守備は整備されつつあるだけに、いかにチャンスをものにできるかが勝機を引き寄せるだろう。
なかなか波に乗れない清水は讃岐とホームで対戦する。前節はC大阪に力の差を見せつけられての完敗。好調の讃岐が相手だが、昇格のためには連敗は避けたいところ。大前 元紀の状態は悪くないだけに、このエースを中心に相手を押し込む戦いができるかがポイントとなる。
前節連勝がストップした岐阜だが、内容は悪くなく状態の良さが伺える。今節の対戦相手である松本も徐々に調子を上げているだけに、質の高い好ゲームが期待できる。ともに守備に安定感があり、1点を争う緊迫した試合となりそうだ。
同じ昇格組の町田に負けじと調子を上げてきたのが山口。前節は熊本に競り勝ち、2連勝で10位に浮上した。持ち前の攻撃スタイルがJ2でも通用し始めているだけに、このまま一気に勢いに乗りたいところ。対戦相手の徳島は2連敗中と元気がない。お互いのチーム状況を踏まえれば、山口が優位とみていいだろう。
ここ5試合で4引き分けと勝ちきれない試合が続く長崎は、水戸をホームに迎える。不調の原因はチャンスを生かしきれない得点力不足にある。永井 龍ら爆発力のあるタレントは揃っているだけに、アグレッシブ姿勢を打ち出し閉塞感を打開したい。
調子を上げてきた横浜FCはホームで東京Ⅴと対戦。前節は北九州を4-0で下しており、その勢いは加速している。久しぶりにピッチに立った三浦 知良のパフォーマンスにも注目が集まる。東京Ⅴは3試合勝ち星から見放されており、そろそろ悪い流れを断ち切りたいところ。ここまでわずか4得点の攻撃陣が意地を見せられるか。
14日に大震災に見舞われた熊本は、京都のホームへと乗り込む。練習場の変更を余儀なくされるなどこの試合に向けて様々な苦労を強いられるなか、選手たちの胸にあるのは被災された地元の方々への想いだろう。2連敗と調子を落としているのは明らかだが、勝利という結果で被災地に勇気を届けたい。
■各試合の見どころをチェック!
群馬vs岡山
金沢vs愛媛
清水vs讃岐
岐阜vs松本
徳島vs山口
長崎vs水戸
山形vs札幌
千葉vs町田
京都vs熊本
C大阪vs北九州
横浜FCvs東京Ⅴ