ＡＦＣチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）の影響で、浦和と広島の2試合は金曜日に開催。前者は甲府と、後者は仙台と、ともにホームで対戦する。
2連勝中の浦和は、攻守両面で安定感のある戦いを続けている。ただし、槙野 智章、柏木 陽介、西川 周作の3人が日本代表に招集されていたため、主力のコンディションにはやや不安が残る。一方の甲府は、前節川崎Ｆに0-4と大敗を喫し15位に沈んでいるものの、続くヤマザキナビスコカップでは鹿島に勝利を収めるなど状態は悪くない。新外国籍選手も徐々にフィットしてきているだけに、敵地で番狂わせを演じる可能性もある。
前節初勝利を挙げた広島は、安定した守備が光る仙台を迎える。代表ウイークで十分に休養がとれた広島に対し、仙台はヤマザキナビスコカップで2連勝。ともに調子を上げているだけに、質の高い攻防戦が期待できそうだ。
今節最大の注目マッチは川崎Ｆvs鹿島だろう。首位と3位の争いは、ここまでの最多得点チームと最少失点チームの対戦でもある。川崎Ｆにとっては素早いパスワークで堅守をいかに打ち破れるか。鹿島側は前線からのプレスでミスを誘い、素早いトランジションで隙を突きたいところ。両者の積極性が打ち出されれば、エンターテインメントに満ちた展開になるかもしれない。
Ｇ大阪vs横浜FMも好カードとなった。本調子とは言えないながら、広島と同様にリフレッシュできたＧ大阪にとっては、巻き返しのためにも勝点3の確保は必須だろう。好調の横浜FMは、若手に勢いが感じられるだけに、このまま上昇気流に乗りたいところ。遠藤 保仁、中村 俊輔の司令塔対決や、古巣との対戦となるアデミウソン、藤本 淳吾のパフォーマンスも含め、見どころ十分の一戦となるだろう。
大宮vs磐田は昨季のＪ２対決に。昨季は2戦2引き分けと五分の成績だったが、今季も陣容に大幅な変動がないだけに、互角の戦いが繰り広げられそうだ。ムルジャ、ジェイのストライカー対決も見物だ。
最下位に沈む福岡は、ホームに新潟を迎える。リーグ戦では未勝利ながら、ヤマザキナビスコカップの川崎Ｆ戦で今季公式戦初勝利を挙げており、上昇曲線を描きつつある。同じく新潟もヤマザキナビスコカップで鳥栖に勝利して迎える試合だけに、勢いはある。勝点3をつかみ、浮上の足掛かりとしたい。
調子が上がらない鳥栖は、同じく低調な柏と対戦。ハードワークが売りの鳥栖にとっては、豊富な運動量で相手を押し込みたい。監督交代で再起を図る柏は、持ち味の攻撃スタイルを取り戻したい。いずれにしても、現状を打破するために目に見える結果を手にしたいところだ。
FC東京vs名古屋は明確な両者のスタイルが色濃く打ち出される展開が予想される。日本代表CBの森重 真人と名古屋の新エース、シモビッチのマッチアップにも注目だ。湘南と神戸の一戦は激しい打ち合いが期待できる。組織で崩す前者に対し、後者は個人の力に優る。対照的なスタイルの両者だが、果たしてどちらが結果を手に入れるか。
■各試合の見どころをチェック！
浦和vs甲府
広島vs仙台
福岡vs新潟
川崎Ｆvs鹿島
鳥栖vs柏
大宮vs磐田
FC東京vs名古屋
湘南vs神戸
Ｇ大阪vs横浜FM
