開幕戦で実現する両チームの「九州ダービー」は、2010シーズンの第27節以来、約5年5カ月ぶりの対戦。当時は共にJ2リーグ所属で、J1で対決するのは初めてだ。前回の試合に出場したのは、鳥栖のFW豊田 陽平、福岡のFW城後 寿など数少ない。福岡のルーキーとしてその鳥栖戦に出場したMF末吉 隼也は、2013年に鳥栖でプレーし、大分トリニータを経て昨シーズンは福岡に戻った。両チームのJ1での顔合わせが遅れたのは、「すれ違い」があったから。鳥栖が2011シーズンに初昇格を成し遂げたのに対し、福岡は同シーズンで降格の悔しさを味わったためだ。
鳥栖は昨シーズンまでFC東京の指揮を執ったイタリア人のマッシモ フィッカデンティ監督を迎え、その方向性が注目される一戦。一方、福岡の井原 正巳監督は昨年のJ1昇格プレーオフ決勝後、「福岡旋風を起こせるよう、しっかり準備したい」と意気込みを話した。九州で至近のライバルが、新たな歴史の第一歩を踏み出す。