連覇に向けて31日、Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝の舞台に挑むガンバ大阪は、29日の昼すぎに吹田市のクラブハウスを出発し、埼玉入り。本日、13時30分から行われた共同記者会見に長谷川 健太監督、キャプテンのMF遠藤 保仁選手が出席した後、14時15分から、埼玉スタジアム2002での前日練習を行った。
報道陣に公開されたのは冒頭の15分のみと短い時間だったが、そこでの姿を見る限り、いつもと違う雰囲気は感じられない。
「どれだけ大舞台であっても、いつもと変わらない雰囲気で臨めるのがガンバの強み」とはMF阿部 浩之の言葉だが、この日、スタジアムに姿を現した選手たちの表情にも堅さは見られず、スタッフも加わって行われたボール回しでは時折、大きな声が上がったり、笑い声が聞こえてくるなど、終始リラックスムードが漂った。
それは昨年、このヤマザキナビスコカップ決勝をスタンドから見守っていたDF西野 貴治も同じ。仮に明日の試合に出場すれば、初めて立つ『ファイナル』の舞台ということになるが、練習後の表情を見る限り特別な気負いはなさそう。最近の公式戦ではある程度、コンスタントにピッチに立っていることも踏まえ、自信をのぞかせた。
「出場となればファイナルは初めてですが、そういう経験が積めるのはすごく楽しみ。最近はある程度、続けて試合に出ていることで自分の中にいいリズムも生まれている。直近のベガルタ仙台戦は失点シーンこそマークを外してしまい反省が残ったけど、それ以外は落ち着いてプレーできたので、そういったいい部分を明日の試合でも出せればと思います。去年はチームの優勝を喜びつつ、壇上にあがって喜ぶチームメイトの姿をピッチから眺めていた。その時に同期の健(GK田尻)とも『僕らも来年はあそこに立とう』と話していたのですが、それを実現するためにも、明日はピッチに立って、優勝の瞬間を味わいたいと思います」
決勝に向けての準備期間において「やるべきことは全てやった」(DF丹羽)。チーム全員の気持ちも『連覇』に向けて、揃っている。コンディションも雰囲気もいい。あとはいつも通り、G大阪らしい戦いを明日の埼玉スタジアム2002のピッチで繰り広げるのみ。その先にある、大会史上3チーム目となる『ヤマザキナビスコカップ制覇』のために。