15日に行われるACL準々決勝 第2戦 広州恒大 vs 柏レイソルの前日公式会見に、吉田 達磨監督とMF大谷 秀和が出席。明日の試合に向けての意気込みを語りました。
■吉田 達磨監督
「こんにちは。明日の試合ですけど、広州に1-3というビハインドで来ました。可能性がとても低いのはよく分かっています。誰もが柏が負けるだろう、落ちるだろうと思っていると思いますが、今の時点ではおそらくそうでしょう。相手は広州恒大、とても強く強大だと思っています。ただ、我々はひとつになって穴を見つけ、最初から最後まで戦って、良い結果を持って帰るという決意で明日は臨みたいと思っています」
――2日前に中国スーパーリーグで広州恒大が上海と戦ったのをご覧になりましたか? そこで弱点は見つけられましたか?
「テレビで放映されていたのでもちろん見ました。弱点を見つけるような試合ではなく、彼らが圧倒していた印象です。ただその中にも我々だったらこうする、こうしたいということは見つけられていますので、特にその試合を見て恐れることもない。平常心でいけるような感想です」
――明日は点を取らなければいけないですが、戦術を変えるのでしょうか、それとも選手を代えるのでしょうか?
「点を取らなければいけないことは事実です。人を代えるか、戦術を変えるかというところですけど、明日の試合までまだ時間がありますから、もうひとつ考えて策を練りたいと思います」
――点を取らなければいけない試合ですが、点を取られたくない試合でもあると思います。こういうときはどのようなイメージで試合を進めればいいと考えていますか? 第1戦でここができたということがあれば挙げてください。
「失点はしたくない、でも点は取らなければいけないというシチュエーションは、我々はつい何日か前に日本のカップ戦で経験しています。その時はいたってノーマルといいますか、平常心を持って、試合は90分あるという中で戦いました。ただ広州に来て、このアウェイの環境の中で、それは引き下げなければいけない、普通ではいけないと思っています。第1戦では日本のメディアからは袋叩きにされましたが、我々はまったく悲観的な内容ではなく、自分たちの望んでいた、狙っていた通りの試合はかなり多くの時間で見られましたし、うまくいったという手応えは十分に持っています。その時には隣にいる大谷も出ていませんでした。彼らのその時にはなかった力も加わりますし、明日は最後に取った1点が生きるような試合をしたいと思います。とにかく第1戦は一般的に言われるような悲観的な内容ではなかったと自信を持っています。ただスコアは現実を完全に物語っていて、その現実に立ち向かうべく、積極的にアグレッシブにプレーしたいということを考えています」
■大谷 秀和(MF)
「非常に難しい状況だというのは全員が理解しています。力がものすごくある相手ですし、サポーターが多く入る難しいスタジアムだということも十分に分かっています。しかし可能性はゼロではないですし、自分たちが次のラウンドに進めると信じて、明日はピッチでしっかり戦いたいと思います」
――大谷選手は第1戦に出ていませんが、ピッチの外から見て何かヒントになるようなものはありましたか?
「僕は第1戦のピッチに立てていませんが、全員が勇気を持ってプレーした試合だったと思います。相手を脅かしたチャンスは多くなかったかもしれませんが、全員が次に向けた手応えを感じ取れたと思います。1-3という厳しい結果ですが、最後に工藤(壮人)が返した1点は自分たちにとって希望の1点になったと思います。明日はここで多くのサポーターが入り、Jリーグとは違うプレッシャーもある中で、どれだけ普段トレーニングしてきたことを出せるかが一番重要なことだと思いますし、それをするために全員が覚悟を持ってここにきています。相手の選手個々の能力や圧力は普段感じることのないものだと思いますが、そこでビビらなければ自分たちにとって良い結果が出る可能性が高いんじゃないかと思います」