明治安田Ｊ２リーグは19日と20日に第35節の10試合が行われる。今節も前節から引き続き、横浜FCと清水に昇格決定の可能性がある。
横浜FCは勝利すれば、昇格が決定。引き分け以下に終わっても、3位の長崎が引き分け以下に終われば、昇格が決定する。一方の清水も勝てば条件なしに昇格が決まり、引き分けた場合は長崎が引き分け以下、敗れたとしても、長崎も敗戦に終われば、昇格が決まる状況だ。
首位に再浮上した横浜FCはアウェイで6位の仙台と対戦。前節は鹿児島を下し、20試合負けなしとした。ここ3試合で2ゴールと再び調子を上げてきた小川 慶治朗に今節も期待がかかる。対する仙台は秋田に敗れ、連勝はならなかった。今節は中盤を支える松井 蓮之が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握りそうだ。
2位に転落した清水は、ホームに甲府を迎える。前節は水戸と引き分け、2試合連続のドローとなった。先手を奪われる試合が続いているだけに、先行逃げ切りパターンへと持ち込みたい。一方の山形は山口を下し、5連勝で7位に浮上した。4試合連続ゴール中のディサロ 燦シルヴァーノが古巣相手にも結果を残せるか。
3位の長崎は秋田の本拠地に乗り込む。前節は大分を下し、新スタジアムでの初陣を白星で飾っている。コンスタントに結果を残すマテウス ジェズスとマルコス ギリェルメの2人が今節も重要な役割を担うだろう。秋田は仙台を下し、2連勝とした。2試合連続クリーンシートの堅守を保ち、長崎の強力な前線に対抗したい。
3連勝で4位に浮上した千葉は、ホームで甲府と対戦。前節は群馬に1-0で競り勝った。ここ3試合で6得点と驚異の決定力を示す小森 飛絢のパフォーマンスに今節も注目が集まる。一方の甲府は岡山を下し、5試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールで勝利の立役者となったアダイウトンが今節も輝きを放てるか。
5位の岡山はホームにいわきを迎える。前節は甲府に敗れ、4試合ぶりに黒星を喫した。3点を奪われた守備の立て直しが求められるだろう。いわきは藤枝と引き分け、3戦負けなしとしている。得点力に課題を抱えるなか、4試合ゴールから遠ざかる谷村 海那が結果を残せるか。
徳島はホームに藤枝を迎える。前節は熊本を下し、連敗を3で食い止めている。終了間際に決勝点を挙げた柳澤 亘が今節も大仕事をやってのけるか。藤枝はいわきと引き分け、3試合勝利がない。矢村 健以外の攻撃陣にも結果が求められるだろう。
大分はホームで水戸と対戦。前節は長崎に敗れ、3試合ぶりの黒星となった。今季最多の4失点を喫した守備組織の立て直しがテーマとなる。水戸は清水と引き分け、3試合勝利がない。2点を先行しながらも逃げ切れなかっただけに、リード時の試合運びがポイントになりそうだ。
熊本はホームに山口を迎える。前節は徳島に敗れ、連勝が4でストップした。石川 大地をはじめ、攻撃陣が好調を維持するだけに、複数失点が続く守備組織をうまく整えたい。対する山口は山形に敗れ、6連敗となった。失点の多さもさることながら、6試合で3得点に留まる攻撃陣の奮起が求められる。
群馬は、ホームで栃木と対戦。前節は千葉に敗れ、4連敗となった。すでに今季の18位以下が確定したとはいえ、本拠地で迎える一戦で意地を示したいところ。川本 梨誉と平松 宗の2トップが目に見える結果を残したい。栃木は愛媛と引き分け、2試合連続のドローとなった。こちらも残留争いに巻き込まれているだけに、勝点3の確保が求められる。8試合ぶりのゴールを決めた大島 康樹が残留への望みをつなぐ活躍を見せられるか。
19位に沈む鹿児島はホームに愛媛を迎える。今節敗れれば、18位以下が確定するだけに、勝利こそが求められる一戦だ。前節は横浜FCに敗れ、連勝はならなかった。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。愛媛は栃木と引き分け、連敗を5で止めたものの、7戦未勝利と苦戦が続く。途中出場から初ゴールとなる同点弾を決めた19歳の石渡 ネルソンが再び結果を残せるか。
■各試合の見どころをチェック
鹿児島vs愛媛
仙台vs横浜FC
千葉vs甲府
秋田vs長崎
清水vs山形
群馬vs栃木
岡山vsいわき
徳島vs藤枝
大分vs水戸
熊本vs山口
