明治安田J2リーグは5日と6日に第34節の10試合が開催される。
今季も残り5試合となり、今節にも首位の清水と2位の横浜FCに昇格の可能性が生まれている。
まず清水の昇格決定条件は、アウェイでの水戸戦に勝利したうえで、大分と対戦する3位の長崎が引き分け以下に終わった場合。仮に清水が引き分けに終わっても長崎が敗れれば、昇格が決定する。
一方の横浜FCの条件は鹿児島に勝利を収めたうえで、長崎が引き分け以下に終わった場合に限られる。またその横浜FCと対戦する19位の鹿児島はこの試合に敗れ、16位の愛媛が引き分け以上、17位の大分が勝利を収めると、今季の18位以下が確定する状況だ。
アウェイでの水戸戦に臨む清水は前節、横浜FCとの国立決戦に引き分け、連勝が3で止まったものの、8戦負けなしで首位を堅持した。水戸は昨季の最終節で自動昇格を阻まれた因縁の相手だけに、リベンジを果たしJ1復帰を決められるか。対する水戸は鹿児島に敗れ、2試合勝利がない。2試合連続で無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
横浜FCvs鹿児島は、昇格と残留のかかる注目の一戦となる。横浜FCは前節、清水と引き分け、2試合連続でドローに終わったものの、19戦負けなしと安定した戦いを続ける。今節の昇格条件は勝利するしかないだけに、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を示すだろう。清水相手にキレのある動きを見せたジョアン パウロに今節も期待がかかる。対する鹿児島は今節敗れれば、18位以下が確定する可能性があるだけに、こちらも勝利が求められる。前節は水戸を下し、連敗を8で食い止めた。その勢いを今節にも持ち込み、残留への望みをつなぎたい。
3位の長崎は新スタジアムのこけら落としで大分と対戦する。清水と横浜FCの今節の昇格を阻むためにも、勝利が必要だ。前節は岡山との上位対決に敗れ、連勝が2で止まっている。6試合ゴールのないフアンマ デルガドに結果が求められる。大分は藤枝を下し、7試合ぶりに勝点3を手にした。2戦連発の鮎川 峻に今節も期待がかかる。
4位の岡山はアウェイで甲府と対戦。前節は長崎を下し、3戦負けなしとした。3試合連続でクリーンシートを達成した堅い守りが備わるだけに、今節もしたたかな試合運びを見せるだろう。対する甲府は山形に敗れ、2連敗となった。得点は奪えているだけに複数失点が続く守備の修正がテーマとなる。
5位の仙台はホームに秋田を迎える。前節は山口を下し、4戦ぶりに勝点3を手にした。殊勲の決勝点を挙げた中島 元彦が今節も大仕事をやってのけるか。秋田は徳島に2-0と快勝を収めた。こちらは2ゴールで勝利の立役者となった小松 蓮に期待がかかる。
6位の千葉はホームで群馬と対戦。前節は愛媛に競り勝ち、2連勝とした。ここ6試合で11ゴールと猛威を振るう小森 飛絢が今節も重要な役割を担うだろう。群馬は前節、熊本に敗れ、今季の18位以下が確定した。それでもひとつでも上の順位で今季を終えるためにも、勝利にこだわりたい。加入後初ゴールを決めた樺山 諒乃介が再び結果を残せるか。
山形vs山口はプレーオフ出場を目指す7位と9位の対戦となる。山形は前節、甲府を下し、4連勝と勢いに乗る。3戦連発のディサロ 燦シルヴァーノに今節もかかる期待は大きい。山口は仙台に敗れ、5連敗となった。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣の奮起が求められる。
藤枝はホームにいわきを迎える。前節は大分に敗れ、連敗となった。今節はその試合で退場となった山原 康太郎と中川 創の2人が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。いわきは栃木と引き分け、連勝はならなかった。得点力不足に陥るなか、3試合ゴールのない谷村 海那に結果が求められる。
熊本vs徳島は勝点42で並ぶ12位と13位の対戦となる。熊本は前節、群馬を下し、4連勝と好調を維持する。2ゴールでチームに勝点3をもたらした古長谷 千博が今節も結果を残せるか。徳島は秋田に敗れ、3連敗となった。2試合連続でノーゴールの攻撃陣が意地を見せたいところだ。
18位と降格圏に沈む栃木はホームで愛媛と対戦。前節はいわきと引き分け、連勝はならなかった。17位の大分とは6ポイント離れており、その差を詰めるためにも勝利が求められる。今季はまだゴールのない矢野 貴章が窮地を救う活躍を見せられるか。対する愛媛は千葉に敗れ、5連敗となった。5試合で15失点の守備の立て直しが急務となる。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs群馬
甲府vs岡山
藤枝vsいわき
山形vs山口
水戸vs清水
栃木vs愛媛
横浜FCvs鹿児島
長崎vs大分
熊本vs徳島
仙台vs秋田