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クラブライセンス判定結果発表および説明会 発言録

2024年10月2日(水) 18:30

クラブライセンス判定結果発表および説明会 発言録

クラブライセンス判定結果発表および説明会 発言録
クラブライセンス判定結果発表および説明会 発言録

2024年9月24日

クラブライセンス判定結果発表および説明会 発言録

2024年9月24日(火)17:30~
Jリーグ会議室およびWeb ミーティングシステムにて実施

登壇:クラブライセンスマネージャー 大城 亨太
陪席:執行役員 青影 宜典
司会:広報部長 仲村 健太郎

〔司会(仲村広報部長)より説明〕
クラブライセンス判定の説明会を行います。

〔クラブライセンス事務局 大城クラブライセンスマネージャー より説明〕
2025シーズンJ3ライセンス判定結果について(新たにJ3入会を希望するクラブの判定)

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=cb5adc5a-a485-4101-b30e-7ba421ffafe5&y=&m=&q=
本日開催した理事会で、2025シーズンJ3クラブライセンスの申請があったクラブ(J3入会を希望するクラブ)に関する判定結果について、次の通り決定いたしました。
申請がありましたJFLに所属するラインメール青森、栃木シティフットボールクラブ(新規申請クラブ)、クリアソン新宿、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、高知ユナイテッドSC、ヴェルスパ大分の7クラブ全てにJ3クラブライセンスの交付が決定いたしました。
なお、クリアソン新宿は2024シーズンに引き続き、施設基準に課題があるものの、東京23区というホームタウンの特性に鑑みJ3ライセンスの交付を決定しました。
J3入会のステップについては、クラブライセンスが交付されたクラブには、10月の理事会以降、別途Jリーグ入会審査をいたします。主に平均入場者数、入場料収入等を審査し、理事会にて入会の可否について改めて決議していただきます。

■判定結果 J3クラブライセンス交付
ラインメール青森、栃木シティフットボールクラブ(新規申請クラブ)、クリアソン新宿、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、高知ユナイテッドSC、ヴェルスパ大分

2025シーズンJ1・J2ライセンス判定結果について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=1a3ee3ed-dcfd-46e3-8914-53e28a2fdf93&y=&m=&q=
FIB決定による2025シーズンJ1クラブライセンス判定の概要についてご説明いたします。

(1)49クラブにJ1クラブライセンスを交付
11クラブにJ2クラブライセンスを交付(FC大阪が新たにJ2クラブライセンスを取得)

(2)施設基準の例外適用申請クラブは、15クラブ
将来的なスタジアム、トレーニング施設等の設備をお約束していただく例外適用を申請したクラブは15クラブとなりました。
J1クラブライセンス:岩手・秋田・いわき・水戸・金沢・藤枝・鹿児島・琉球
J2クラブライセンス:八戸・福島・相模原・沼津・奈良・今治・宮崎

(3)金沢・広島・長崎にて、新スタジアムが開業

1.Jリーグクラブライセンス制度の概要

JリーグのカレンダーとACL Elite/ACL TwoのAFCのカレンダーがずれているということもあり、クラブライセンスは4種類となります。2024/25シーズンのACLに出場するためのAFCクラブライセンスは、2024年5月に交付済みです。今回ご説明するのは、2025シーズンのJ1・J2のクラブライセンスとなります。
昨年までは、J2クラブライセンスについてはJ3と同じように理事会での判定としていましたが、今シーズンからJ1と同じようにクラブライセンス交付第一審機関(FIB)での判定となります。

(1)クラブライセンス交付第一審機関(FIB)
昨年から人数等が変更になっています。構成員は4名で弁護士2名、公認会計士2名となります。
(2)クラブライセンス交付上訴機関(AB)
クラブへの判定結果の通知はこれからになりますので、現時点で上訴の有無は不明ですが、制度上、上訴期間も設定されています。構成員は3名で弁護士2名、公認会計士1名となります。

AFCから日本サッカー協会(JFA)にクラブライセンス判定承認の指示が来ており、日本においてはJFAからJリーグに委譲する形でクラブライセンス制度の運用を行っています。
第一審機関(FIB)と上訴機関(AB)の審査員の任命はJリーグの理事会が行いますが、判定については完全に独立した第三者機関となります。
Jクラブからの申請をクラブライセンス事務局で整理をした上で、FIBに審査をしていただきます。

12月~1月に決算を迎えるクラブが多いので、クラブより2023年度決算着地見込および2024年度予算を提出いただきました。
5月から8月にかけてはクラブライセンス事務局と評価チームが、財務基準状況を確認するためにいくつかの監査法人のサポートを受け、今季は35クラブの調査を実施しました。
一部報道にありましたが、今年はFIBが直接ヒアリングを行うクラブがありました。クラブ数も多いので、9月の上旬からいくつかのFIBによる判定会議を設けまして、本日その内容を発表するに至っています。

2.判定結果、制裁および特記事項など

J1クラブライセンス判定結果
J1クラブライセンス交付 49クラブ。不交付クラブなし。
※施設基準の例外適用申請クラブは、岩手、秋田、いわき、水戸、金沢、藤枝、鹿児島、琉球

J2クラブライセンス判定結果
J2クラブライセンス交付 11クラブ。不交付クラブなし。
FC大阪が新たにJ2クラブライセンスを取得しました。
・長野は停止条件付にてJ2クラブライセンスを取得しました。
・判定に対する事項として、長野に対して是正通達をしています。
※施設基準の例外適用申請クラブは、八戸、福島、相模原、沼津、奈良、今治、宮崎

(1)停止条件付交付とは
クラブライセンス交付判定について、停止条件が設定されており、11月24日が期限となっています。その日までにFIBより通知された停止条件を充足した場合に限り、クラブライセンス付与の効力が発生します。よって交付はされているけれど、停止の状況が続いているということになります。
位置づけとしては、規則上は「Jライセンスの交付拒絶の決定を受けた場合」に該当すると扱われ、クラブは上訴の申し立てを行うことが出来ます。停止条件交付は2014年に鳥取に付与されて以来となります。
(2)停止条件の内容
11月24日までの停止条件の内容の詳細は、審査過程で得たクラブ経営に関する情報を決定したうえで、FIBが決定した停止条件であるため、内容の詳細はリーグから開示いたしません。
(3)今後のスケジュール
11月24日までに、クラブが停止条件の充足を確認できる客観的資料をクラブライセンス事務局に提出いただく予定です。これにより条件充足が確認されれば、クラブライセンス付与の効力が発生します。
11月25日までに改めて、Jリーグより停止条件付交付クラブの状況を踏まえたクラブライセンス交付の最終結果について公表させていただきます。

B等級基準の未充足による制裁
クラブライセンスの基準はA、B、Cの3つの等級に分かれており、B等級は充足していなくてもクラブライセンスは交付されますが、制裁が科され得ることになっています。施設に関しては、スタジアムのトイレと屋根のカバー率に関する基準をB等級として設定しています。

制裁の内容につきましては、トイレ、屋根のカバー率が不足している対象スタジアムの公表、改善計画の提出という形となっています。両方が不足している場合は、抜本的な改善ということで、細かく改善の状況を確認させていただくことになります。

49クラブの内、トイレと屋根、ともに未充足で両方の制裁を受けているクラブはブラウブリッツ秋田の1クラブです。
屋根に関しては26クラブ(ヴァンラーレ八戸いわてグルージャ盛岡モンテディオ山形いわきFCザスパクサツ群馬大宮アルディージャ柏レイソル横浜FC湘南ベルマーレSC相模原ヴァンフォーレ甲府松本山雅FCカターレ富山清水エスパルスジュビロ磐田FC大阪奈良クラブガイナーレ鳥取ファジアーノ岡山カマタマーレ讃岐愛媛FCテゲバジャーロ宮崎鹿児島ユナイテッドFCFC琉球)です。

スタジアム名の公表ということで、対象となるスタジアム名を記載いたしました。

B等級基準は施設基準以外にも人事体制・組織運営基準で設定しています。リーガルアドバイザー(法律顧問)については施設基準と同じように充足しているかどうかで制裁を科すかどうかという判断となります。テクニカルダイレクター、トップチームのゴールキーパーコーチ、トップチームのフィットネスコーチの配置については、昨年も同様ですが、未充足であっても制裁は科さないという対応をしています。

J1ライセンスはインターナショナルなAFCライセンスの基準を充足しないといけないルールです。こちらの3つの担当者については、AFC基準の改定に伴って日本においてもB等級基準に引き上げられることになってしまいましたが、これまでリーグとしてこうした担当者の配置を強く推奨するには至っておらず、また求められている資格もなかなか高く、1、2年で取得できる資格ではないことから、制裁を科さないことになっています。
テクニカルダイレクターは日本では、GM、強化部長が該当しますが、AFCでは指導者ライセンスの資格を持たなくてはいけないルールになっています。GM、強化部長等には、それまでは指導者ライセンスの取得を推奨していないので、これらの担当者が指導者ライセンスの保有者ではないケースがあります。
ゴールキーパーコーチ、フィットネスコーチには専門のライセンスが規定されていますが、短期で取得するのが困難なため、3つの資格については制裁を科さないという判断を審査員の方々にしていただきました。

2024シーズンのJ1・J2・J3クラブにおいて、施設基準に関してスタジアムとトレーニング施設の屋根とトイレのカバー率をクラブごとに記載したものです。

金沢、広島、長崎についてご説明いたします。金沢、広島についてはすでに公式試合が開催されています。
長崎には新たにジャパネットグループが建設する長崎スタジアムシティ内に約20,000席の新フットボールスタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」が開業する予定です。今シーズンの明治安田J2リーグ3試合を開催予定で、10月6日のJ2第34節 大分トリニータ戦が初戦となります。是非メディアの皆さんにも取り上げていただければと思います。

続きまして是正通達のご説明です。是正通達とは、クラブライセンス交付規則第15条に定められていて、クラブ経営上是正すべき点があるとFIBが判断したクラブに対し、是正措置を通達されるものです。今回は長野が対象となりました。趣旨としては、FIBによる制裁またはクラブライセンス不交付という強制力を行使する前に、クラブ自らが経営を改善することを強く指導するものです。

是正通達の詳細な内容は開示しませんが、主な点については以下の通りです。
・2024年度予算進捗をJリーグに定期的に報告すること
・2025年度予算の編成方針および進捗状況をJリーグに説明すること
・資金繰りの状況をJリーグに定期的に報告すること
是正通達の内容については対象クラブごとに様々になりますので、過去の対象クラブへの通達と同じものではありません。

続きまして特記事項です。確定した判定についてFIBより各クラブに決定書という通知文書を送付いたします。判定結果とは直接関係ありませんが、クラブに注意喚起を行っておくべき事項を通知するものです。
財務については9クラブ(東京V・横浜FC・福岡・北九州・鳥栖・鹿児島・YS横浜・相模原・鳥取)について、Jリーグが予算進捗・編成等について随時ヒアリングを行います。
スタジアムについては6クラブ(岩手・秋田・いわき・鹿児島・琉球・相模原)に対して、Jリーグが新スタジアム整備に向けた進捗状況について随時ヒアリングを行います。
制裁免除、人事体制についてはすでにご説明した通りです。
施設基準例外適用(猶予期間)については、定めたスケジュールがありますので、これを適用した場合はそのスケジュール通りに実施いただくことになります。

スタジアム関する6クラブは、3クラブごとに状況が異なります。
秋田、鹿児島、琉球は、昨年度も施設基準に関する特記事項が課されていました。
経緯、年度はバラバラですが、過去上位ライセンスを取得するためにスタジアムを改修していただきましたが、その際に将来的にフットボールスタジアムを整備するという計画があるということで、全ての観客席の屋根の設置を免除した経緯があります。ただ、それぞれ数年たっても基本計画が策定されなかったり、スタジアム建設の進捗が確認できなかったということがありましたので、昨年の判定の前にいずれの地域についても、クラブとスタジアム整備の意向を示していただいたホームタウンの自治体に新スタジアム建設の意向表明を提出いただき、クラブライセンスの交付となりました。
この2024シーズンのライセンス判定においては、昨年あらためて表明していただいた意向の通り、スタジアム建設の計画を進めていただく必要があるものの、いずれの地域においても昨年一定の進捗が見られたということでクラブライセンス交付となりましたが、引き続きJリーグによるモニタリングが必要ということを特記事項として記載しています。

岩手、いわき、相模原については、過去に例外規定を用いてJ2に昇格しており、スタジアム整備に向けた猶予期間のカウントがスタートしています。
昇格の順番順では、相模原は2021シーズン、岩手は2022シーズン、いわきは2023シーズンに例外規定を使ってJ2に昇格しています。
次のマイルストーンとしては、昇格して3年以内に具体的な整備計画を提出していただくということになりますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響がありましたので、相模原は2年、岩手は1年と期限が延長され、3クラブいずれも2025年6月末が具体的な計画の提出期限となります。その背景も含めて特記事項となります。

例外規定は複雑なルールとなりますが、スタジアムの例外規定1、2、トレーニング施設の例外規定があります。いずれも将来のスタジアム整備を約束していただき、スタジアムの改修を行っている事例には先にクラブライセンスを交付することになります。

今後の財務基準です。新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで配分金の見直しや、3期連続赤字の場合はライセンス交付不可としていたルールに関して、2023年度は再度特例措置とし、それを踏まえて猶予期間を2024年度までに延長していました。今年度の判定で申し上げると、2023年度の特例措置、2024年度の猶予期間ということで、審査員の皆様にはご判断いただいています。こちらに関しては、シーズン移行の議論がありますので、今後見直しを行う可能性があります。

〔質疑応答〕
Q:J2のブラウブリッツ秋田が今回、クラブライセンスが交付されましたが、進捗の件で色々ご指摘ありました。審査機関の中でブラウブリッツ秋田のスタジアムの建設について、昨年から一定の進捗が認められたということですが、分かる範囲で構いませんので具体的にどの点が評価されたのか教えてください。

A:大城マネージャー
秋田、鹿児島、琉球の屋根設置を免除した判定については、当時、新フットボールスタジアムの整備計画があるということで特例が出されたものですが、いつまでにスタジアムを整備しなければならないと期限を定めていたものではございません。
ただ、秋田は、6年を経過しても基本計画すら策定されていないという状況でした。当時、ご説明いただいたスタジアム計画があるということは、その後、それが進んでいくということが必要で、昨年は改めて意向を確認させていただき、今年度の判定については進捗があるのかどうか、スタジアムが整備に向かって進んでいるかどうかが一つの確認のポイントになりました。詳細については審査に関わることなのでご説明できませんが、どういった点が評価されたかという点で申し上げると、スタジアム整備について、一定の進捗が見られたということが確認できたという判定結果です。

Q:今回、直近になって、建設候補地が二転三転していたのが、ここ最近になって一つの案に絞り込まれましたが、その点が一定の進捗ということで評価されたのでしょうか。

A:大城マネージャー
具体的に候補地がどうということではないのですが、我々クラブライセンス事務局と、ブラウブリッツ秋田、ホームタウンの秋田市、秋田県とは定期的に、色々と進捗状況について確認をさせていただいていました。それについては随時、審査員の先生方にも報告を行っていました。直近の動きというよりは、それらを踏まえて一定の進捗が見られたというご判断だったと思います。

Q:ブラウブリッツ秋田もJリーグも、昨年、今年とライセンスを交付しない可能性があると、公にこれまで何度も表明されていました。しかし結果的には交付していただいており、当初の見立てとは結果が毎年異なり続けています。不交付の可能性があるというこれまでの見立ては、根拠がある発言だったのかと疑問に思いました。その点についてご意見いただきたいです。

A:大城マネージャー
地元の皆様が一番詳しいと思いますが、候補地についても二転三転しているところがありました。例えば、お示しいただいた候補地が候補地でなくなってしまったとすると、スタジアム構想としては進捗が見られないということになりかねないと思いますので、そういったタイミングではそのような発言がクラブからもあったのではないかと思います。

Q:議論の中で白紙になるかもしれないというのが出てくると、不交付の可能性もあるという話になった。しかしながら結果的には白紙にはならず、二転三転したけれども少しずつ議論が進んだことが結果的には交付という判断に寄与していると、今、お話を聞いた限りでは認識しました。

A:大城マネージャー
ご認識通りです。9月の判定会議の時において昨年と比較したときに、一定の進捗が確認できたと審査員の先生方に評価していただいたのだと思います。

Q:多くのクラブでスタジアムの建設等々に関して、いわゆる公で設ける公設や、一定の税金を頼りにする状態が見られます。一部では税金の税で“税リーグ”と揶揄するコメントも見受けられ、クラブの方向性を決めるライセンスの審査過程に関し、そのようなコメントが出るあたり少し不透明な部分、非公開であることがかなり多いというのが個人的な認識です。審査過程、審査の決め手などが今後さらに広く公開される可能性があるのかもお伺いします。

A:大城マネージャー
揶揄されていると仰っていたことと、審査の進め方についての直接的なつながりについてはなんとも申し上げられません。
クラブライセンスの審査においては、ホームゲームに関して、基準を満たしたスタジアムが使えるかどうかが一つの確認の観点となっており、そのスタジアムがどのように整備されるかに関しては何かを定めているわけではありません。秋田においては当時、基準を満たしたスタジアムがなかったので、改修していただく時に屋根を付けていただかなければならなかったのですが、新スタジアムの構想と二重投資になるので避けたいというお話が地元からあったことによって屋根をつけないことを認めました。その時にご説明いただいたスタジアム構想がきちんと進んでいるかどうかを確認させていただくというのが判定の一つのポイントになっています。おっしゃったような税金をどうするかとか、スタジアム整備の主体がどこになるかという点についてまで踏み込んで確認したり、あるいは指示をしたりするものではありません。そこは地域においてそれぞれの事情で決めていただくものだと思います。

Q:今回のJ2ブラウブリッツ秋田へのライセンス交付に際して、スタジアム計画に関する指摘が多かったかと思います。それについて、例えば計画進捗の期限を設けたり、より細かい報告をする、またリーグから人材を派遣してより深く議論するなど、そういった発言は出たのでしょうか。

A:大城マネージャー
判定会議における議論の内容については基本的に非公開としていますので、コメントは差し控えさせていただきます。申し上げられるのはFIBの名前で発信された決定書の中でJリーグが新スタジアム整備に向けた進捗状況について随時ヒアリングを行うという特記事項が付けられたということです。

Q:特記事項は昨年から引き続き、逐次ヒアリングを行って、進捗状況を確認し、それをFIBに共有していくということでよろしいでしょうか。

A:大城マネージャー
ご認識の通りです。

Q:例外規定のトレーニング施設の部分に秋田も入っていました。秋田は先月、専用練習グラウンドとクラブハウスも完成したのですが、正式稼働がまだなので今回のライセンス判定では例外規定の採用ということなのでしょうか。

A:大城マネージャー
ご認識の通りで、今回に関しては例外規定でJ1に昇格して3年以内にJ1基準のトレーニング施設を整備するということを申請していただいています。

Q:例外規定の中にあった、ブラウブリッツ秋田鹿児島ユナイテッドFCFC琉球もですが、そのようなクラブに対して、申請のタイミングにより時間的な制限がない状況です。それに関する見直し、またいわきFCのように、2025年までに基本計画を示すなど、今後改めて計画の進捗状況が求められる可能性は、FIBとの議論も含めた話の中では出ているのでしょうか。

A:大城マネージャー
現時点でそういった見直しについての議論を行っているということはありませんが、当時、新しい計画を進めるという説明をいただいて6、7年以上経過していますので、将来的にはそういった可能性があるかもしれません。今、何か議論を行っているということはありません。

Q:先ほどもブラウブリッツ秋田の質問にもありましたが、FC琉球についても昨年から一定の進捗の確認が出来てのライセンス交付ということですが、一定の進捗とはどのようなことでしょうか。

A:大城マネージャー
一定の進捗という表現につきましては、ブラウブリッツ秋田鹿児島ユナイテッドFCFC琉球で事情も様々で、現状のスタジアム構想の進捗状況も異なりますので一律には申し上げにくいのと、個別クラブの判定の議論については公開することは控えさせていただいていますので、琉球がどうだといったお話はできません。昨年と比較して進捗を確認できたということです。

Q:申請直前に、沖縄県知事と琉球の社長が会見して、知事が整備の年度を公表しました。これまで具体的な進捗が確認できていないということで、今回初めて時期を明示しましたが、その点も当然、進捗ということで認められたという理解でよろしいでしょうか。

A:大城マネージャー
ご認識の通りです。先ほど秋田でご説明したように、クラブのホームタウンの沖縄県とは随時、情報共有はさせていただいていますので、この時のこれがということはありませんが、おっしゃるとおり沖縄県においては知事から具体的なスケジュールを提示していただいたことも一つの要素だと思います。

Q:現在のスタジアムについての改善について11月までに報告するようにという制裁が科されていると思います。琉球については現在ホームスタジアムが屋根の基準を満たしていないが、新スタジアムを作るということでJ1の申請が認められてきたのだと思います。現在のスタジアムの屋根を改善することは、二重投資になるので新しいスタジアムを作ってくださいという認識ですが、今のホームスタジアムも屋根は3分の1を満たさなければいけないのでしょうか。

A:大城マネージャー
今、お話いただいた通りで、制裁に関しては対象スタジアムが明確に今のスタジアムになるのですが、制裁自体はクラブに課されています。今の沖縄県においては新スタジアムの計画もありますので、今のスタジアムに屋根をかけるというよりは新スタジアムの整備を進めていただくと思っています。

Q:現ホームスタジアムで3分1の屋根を満たさないといけないというわけではないという理解でいいですか?

A:大城マネージャー
満たさなくていいということになると、現状の基準には未充足になりますので、それを充足するスタジアムが完成するまでこの制裁は課され続けることになると思いますが、沖縄県のように別のスタジアムの整備を目指している場合は、現在のホームスタジアムに屋根をかけるという計画でなくても、別のスタジアムに屋根をかけるということでご提出いただくケースはあるかと思います。

Q:今回初めて申請して交付された栃木シティフットボールクラブに対する評価をお聞かせください。

A:大城マネージャー
特段私から申し上げる評価はございません。J3ライセンス交付規則に定められた基準を充足していると理事会にご判断いただいたので、今回交付ということになりました。

Q:高知ユナイテッドSCについて、前回は経営的な面の瑕疵があったという理由で取り下げていたと思います。そこから新たに申請するにあたって、Jリーグからサポートがあったと聞いています。明らかにできる範囲で構いませんので、どのようなサポート・アドバイスをされたか教えてください。

A:大城マネージャー
高知だけではなく、今回申請されたJFLのクラブはJクラブではありませんので、Jリーグがサポートをしているということはありません。色々お話させていただいたことをサポートだと受け止められているのかもしれません。昨年、高知は財務的な瑕疵があったというよりは、判定において確認が必要な事項が残っていたので継続審議という扱いとなり、途中でクラブから順位的に入会要件を満たさないということで取り下げになりました。経営体制を刷新され、これまでの財務状況も引き継いでいます。我々で状況を確認し、既存のJクラブの事例をお話させていただきましたが、そうしたことをサポートと考えられていらっしゃるかもしれません。何か具体的にサポートしたことはございません。
高知だけではなく、他のクラブにも行っていることです。

Q:今年、JFLのホームゲームの平均入場者数2,000人、トータルでの入場料収入が1,000万円という資格要件が設定されましたが、設定されたのがJFLの開幕の約10日前のことでした。これは、JFLが独自で決めたことなのか、もしくはJリーグから何かしらの提案があったのでしょうか。

A:大城マネージャー
これはJリーグの理事会で決定したことですが、理事会での議論が長引いてしまい、決定したのがJFLの開幕直前になってしまったことは、担当者として申し訳なかったと思っています。
JFLの皆様にルール改定をご説明させていただく際も、その点はお詫びを申し上げました。非常に難しい取り組みになってしまったかと思いますが、現状大変ご努力をしていただいていると思っています。

Q:最後の質問に関しては、実際にJFLの関係者に取材した際、目標設定が明確になったからこそ努力できたということを聞いており、ネガティブな意見ではなかったということを申し伝えておきます。

Q:これまでヒアリングが重ねられた中で、FC琉球について、なぜ今年の5月に直接的な指摘があったのでしょうか。

A:大城マネージャー
5月に直接的な指摘というのが、具体的に何を指されているのかわかりませんが、秋田、鹿児島、琉球については、クラブとの意見交換、施設基準 Jリーグが随時ヒアリングを行うという特記事項があります。5月だけにとどまらず、意見交換や情報の確認をさせていただいています。5月に突然我々が何か指摘をしたということはございません。

Q:5月というのが、クラブ側から、Jリーグと県と色々なお話をしているときに温度感が高めだったという話を伺いました。ヒアリングを重ねてきたという事実は承知していたのですが、我々もそうした理解でした。琉球に課されている制裁内容は、昨年課されていた制裁内容と同じということで良いでしょうか。(B等級基準に関する制裁)

A:大城マネージャー
昨年から今年にかけては制裁内容の変更は行っておりません。昨年度と同じ制裁になります。

Q:今後シーズン移行に伴い、ライセンス判定の時期、決算の時期など、どのようにクラブ側に伝えているのか、今後のスケジュールを教えてください。

A:大城マネージャー
シーズン移行に伴う経営上の決算等の影響については、昨年、経営管理をテーマにした分科会でもクラブの皆様に課題を出していただき、意見交換を行っています。シーズン移行に伴って当然クラブライセンスの判定スケジュールも、新しいシーズンの前に判定を行わなくてはいけません。詳細なスケジュール設定はこれからですが、半年くらいずれるようなイメージを持っていただければと思います。
クラブの決算期をどうするかについては、リーグからモデルケースは示すかもしれませんが、最後はクラブごとの判断になります。リーグから決算月をこの月にしてくださいということは決めませんので、新しいクラブライセンス判定スケジュールに対応したタイミング等をご検討いただくことになると思います。

Q:今までの財務基準の判定は、判定する側の基準に沿ったスケジュールで判定していたのか、もしくはクラブの財務スケジュールに沿って判定していたのでしょうか。

A:大城マネージャー
判定については、Jリーグが定めている交付規則の中で定めた提出物があり、クラブごとの決算期に合わせてご提出いただいていました。現状は最終的な審査基準の提出期限は6月末ですが、現状のJクラブは12月決算、1月決算、3月決算の3パターンになっています。3月決算のクラブは、6月末の時点で確定した決算をご提出いただきました。その後の進行期の状況は決算期によって異なりますが、クラブの決算期が異なることで、提出物が大きく異なることは無く、大きな問題はありませんでした。新しいカレンダーになった際は、クラブの決算期も様々になる可能性もありますので、我々も慎重に判断していく必要があると考えています。

 

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