岐阜の恩田聖敬代表取締役社長は30日、クラブ公式HP上に「代表取締役社長からFC岐阜に関わるみなさまへ」と題した声明を発表し、そのなかで、自身が筋委縮性側策硬化症(通称ALS)を発表していることを公表した。
同社長は「現在の医学では、効果的な治療法はない難病で、運が悪かったとしか表現しようがない病気と言われていますが、私の境遇は、決して運が悪いわけではないと感じております」「全国に50余名しかいないJクラブの社長の一人として、お客様の喜ぶ姿や、『ありがとう』の声に接することが出来るこの職務は、私の天職だと感じているからです」とコメント。サッカーというスポーツの持つ可能性やサッカーに関わる人々の熱さに背中を押されてきたと述べた。
そして「FC岐阜の社長を務めさせていただいていることで、ふるさと『ぎふ』で、多くの人々に出会い、力強く支えていただいています」「そのおかげで、この病名を告げられても、パニックにならず、自分のやるべきことを見失わず、今まで通り前進しつづける気持ちを持ち職務に取り組んでおります」と語り、「『わたし』のままでいられるならば、今まで通り社長業を続けられる限りは」続けたいとの決意を示した。
同クラブは、難病情報センターHPから以下の個所を抜粋し、「手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけ、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚や知能、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です」と、ALSを説明している。