日本代表は3日、埼玉スタジアム2002で2018FIFA ワールドカップロシア アジア2次予選兼AFCアジアカップUAE2019 予選のカンボジア戦を戦います。試合を翌日に控えヴァイッド ハリルホジッチ監督が記者会見に臨みました。以下、試合前日の監督のコメントです。
■ヴァイッド ハリルホジッチ監督
「選択肢はあまりありません。最初の合宿の一言目は、選手たちには『質問はないぞ、勝利しかない』と話した。相手は勝利を与えてくれない、我々が探しにいかないといけないと話した。今晩も長い話をする。特に確固たる決意で勝利を目指す。我々にはその義務があるし、すべてのサポーターのためにも義務がある。シンガポール戦をアクシデントだと思わせないといけない」
――今回も東アジアカップの時のように準備期間がない。得点を取る手応えは?
「いつもみなさんに話しているが、確かに時間がない。ただ文句は言えるが、それは何の意味もないし、戦わないといけない。昨日は戦術のトレーニングしかしてないが、前に行くためのいろいろなソリューションを提示した。そして、16メートル(ペナルティエリアの中)に入っていこうと要求した。時々はPKを誘えという話もした。もう一度言うが、シンガポール戦のプレーはそこまで悪くなかった。最後の決定的なところで少し失敗したが、そのためにゴール前のトレーニングをたくさんした。最後のシュートで確固たる決意をもって集中して打てと話をした。みなさんも我々の選手、チームに期待してると思うので、それをお見せたい。ただ、軽い試合ではないと思っている。3、4日前のカンボジアvsラオスの試合をスタッフがビデオで撮っているし、準備している。今、選手が責任を持ってやる段階に来ている。勝利を探しに行こうということです」
――明日の試合は1-0で勝利できれば満足なのか、それとも良い攻撃の形をたくさん作って数多くのゴールを取るべきなのか?
「私は勝つことを要求しているだけだ。10点取れればいいが、選手にはあまりプレッシャーをかけたくない。勝利すれば自信が付くし、喜びが湧く。シンガポール戦から2か月が経っているが、シンガポールになぜ引き分けたかを今までずっと考えてきた。選手はもっとやりたいと思っているし、私はさらにやりたいと思っている。つまり、そのために選手たちには疑問なしに勝ちにいこうという話をした。もちろん、我々が期待しているのはスペクタクルな試合、ゴールだ。なぜなら今年最後の国内の試合だからだ。前回、観客のみなさんがものすごくいい雰囲気を作ってくれた。それがあるので、選手たちには勝つぞと。すべての意志、やる気をゴールに傾けてくれと話した。美しい勝利で国内最終戦を終えようと話した」
――6、7個のソリューションを提示したという話だが、選択するのは選手。ただ、日本人は展開や流れを読んで選択するというのが苦手な傾向にあるが?
「それらのソリューションのなかから選択するのは、選手や監督でもなく、試合の状況が決める。シンガポール戦のいろんなアクションを見て、突破するためにこういうのもあったなと話を付け加えた。たとえば、中盤でミドルシュートを打っていない、ダイレクトプレーもしよう、それがダイヤゴナルなのか、背後に直接なのか。それらをシンガポール戦で使えなかったので、いくつかのソリューションを提示した。前へのビルドアップでは相手もいるので、それぞれ違うアクションが必要だ。インディビジュアルなのかコレクティブなのかというのも入ってくる。いろんな要素によるが、それを少し提案した。たとえば、FK、PKがなぜないのかを話した。明日も1点目はそう簡単には入らないと思う。もし1点が早く入れば、おそらく試合の考え方がまったく違うものになると思っている。攻撃に関しては日本に着いてからいろんな要求をしてきた。プレーを速く、ワンタッチで、ボールを間に運べ、3、4人目を使え、逆サイドを使え、16メートルに入れ、最後は冷静にゴールを決めろ。それらを要求している。私たちの前へのプレーはまだまだ理想から遠いが、そうはいっても彼らは素晴らしいプレーしてくれている。最後の決意、冷静さが足りないだけだ。私も元選手で経験があるので、そういうことも加えて話している。特に自信を失うなと。メッシ、ロナウドのように全員突破のゴールもあるし、それも反対しない。そして何人かには少し修正を施せば、もっと伸びるという話をした。特に第1ライン、第2ラインの選手はそうだ。また中盤の選手にはリスクもってミドルを打とうという話をした」