JリーグYBCルヴァンカップは4日に決勝が行なわれ、浦和を下した福岡が初優勝を成し遂げた。
6万1683人の大観衆が詰めかけた国立競技場で行われた一戦は、立ち上がりから福岡が積極的な戦いを展開。開始5分に右サイドで仕掛けた紺野 和也のクロスを前 寛之が押し込み、早々に先制に成功した。
その後は追いかける浦和がボールを保持したものの、最終ラインに5人を並べる福岡の守備は崩れることなく、逆にカウンターやセットプレーから追加点のチャンスを迎えた。すると前半終了間際の45+4分、CKの流れから左サイドでボールを受けた紺野が再び鋭いクロスを供給。これを宮 大樹が左足で合わせてリードを2点に広げた。
後半に入っても福岡はアグレッシブな姿勢を貫き、55分には果敢な攻め上がりを見せたセンターバックのドウグラス グローリがエリア内で倒されてPKを獲得。ところが山岸 祐也のキックは西川 周作のセーブにあい、3点目を奪えなかった。
すると浦和がここから反撃を仕掛ける。積極的な選手交代で前への圧力を強めると、67分には途中出場の明本 考浩が豪快な一撃を叩き込み、1点差に詰め寄った。これで浦和に流れが傾くかと思われたが、勝利への執念を見せる福岡は最後まで集中力を切らさなかった。身体を張った守備で追加点を許さず、8分のアディショナルタイムでもゴールを許さなかった。1点のリードを守り抜いた福岡が2-1で逃げ切り、悲願の初タイトルを獲得した。
なおMVPには先制点を決めた前が選ばれている。
■試合データ
福岡vs浦和