日本代表は6日、FIFAワールドカップカタール2022 ラウンド16でクロアチアと対戦し、1-1(PK1-3)で敗れ、ベスト8進出はならなかった。
以下、試合後の森保 一監督のコメント。
最後、PK合戦になって、我々がこの試合をモノにできなかったということ、この結果を受け止めなくてはいけないかなと思いますが、プレッシャーに負けたのではなく、相手のGKが素晴らしいセービングを見せたと思っています。むしろ、日本の選手たちは勇気を持って、勇敢に120分戦ってくれたと思いますし、PKを蹴ってくれた選手たちは勇気を持って臨んでくれたと思います。
PKまでいく流れの中で、できれば我々は勝ちたかったです。PKの結果は残念ですけど、仕方ないということで受け止めていきたいと思います。選手たちの頑張りが、これで何か変わるものではないと思いますし、胸を張って、選手たちには世界で戦えるということを示したということを、世界を越えていけるということを示してくれたことを誇りに思って、次に向かっていってほしいと思います。まだまだ日本の選手たちは成長できると思います。
ーー試合後の円陣で選手たちに伝えたことは?PKの順番や人選はどう決めたのか?
試合が終わってからの円陣は、正直、自分でも何を言ったか全ては覚えていませんが、まずは選手たちが、そしてチームスタッフがこれまで努力を重ねてきてくれたことに対して私の感謝と、結果にはつながらなかったですけど、選手たちの努力が色褪せることはない、みんなよく戦ったということを伝えました。そして、ベスト16の壁は破れず、新しい景色を見ることができなかったと言われるかもしれませんが、ドイツやスペインに勝つ、ワールドカップチャンピオンの経験があるチームに勝てるという新しい景色は選手たちが見せてくれたと思いますし、何よりも日本が世界で戦い、世界に勝っていけるという新時代を選手たちが見せてくれたことを選手たちへ伝え、そして、この悔しさを次の成長につなげてほしいということを言いました。
サッカーを続けている限り、選手も我々スタッフも一緒ですけど、常に成長しながら、レベルアップしながら戦っていかなくてはならないと選手たちには伝えました。ちょっと長くなってしまいますが、冒頭に言ったのは、先ほど私からも選手、スタッフへの感謝とともに、我々はこの素晴らしいワールドカップという舞台に立って戦えたこと、それはこれまで多くの選手たちが道をつないでくれ、そしてサッカーファミリー、関係者の皆さん、国民の皆さんが応援、共闘してくれたことに感謝しようということを伝えましたし、その感謝を持って顔を上げて、また次に向かおうということを伝えました。
PKの順番は、選手たちに決めてもらいました。みんな勇気を持って自分が蹴るということをやってくれたと思います。PKに成功、失敗はあると思いますけど、勇気を持ってプレッシャーがかかる中、チャレンジすることを選手たちは見せてくれたと思いますし、そのチャレンジを称えたいと思います。我々を見てくださっていた方々は、そのチャレンジだったり、勇気だったりを日常生活へ生かしてもらえるように、選手たちの気持ちを感じてもらえたら嬉しいなと思います。
ーーPKは運か、練習でどうにかなるものか?
運だと思います、というのと訓練だと思います、ということが両方あると思います。これまでもいろいろなことを、育成年代を含めていろいろ経験させてもらいましたけど、ボールを強く狙ったところに決めていくという部分においては、日本とヨーロッパであったり、世界のトップを走るチームとの差があると感じてきていました。今日の試合に関しては、相手のGKが本当に素晴らしかったですし、我々のPKを止められた部分もあると思いますが、もっと強く狙ったところに蹴れるから駆け引きができるということは、今後日本サッカーにおいては1つポイントとして改善していかなければいけないところかなと思っています。
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