AFCチャンピオンズリーグ 準々決勝第1戦
2015年8月25日(火)19:00KO 柏
柏レイソル vs 広州恒大
今年6月に就任したルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、2年前にACL優勝を果たしたイタリアの名将マルチェロ・リッピ、後任の元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロが率いた前体制から主力メンバーの大半を引き継ぎ、4-2-3-1をベースに中盤のポゼッションを軸とした、攻守のバランスが取れたブラジル型のスタイルを浸透させようとしている。
就任後には新たな中盤の軸としてブラジル代表MFパウリーニョを獲得し、ワールドクラスの名手であるロビーニョも招き入れた。これにより、すでにエース的な存在だったリカルド・グラルを含めた強力なセンターラインが完成。さらに高い決定力を誇るエウケソンも擁しているが、ACLの外国人枠ルールは『3+1(AFC枠)』のため、ここから1人が登録外となる。登録メンバー入りしたエウケソンが負傷したものの、8月20日に中国メディアがロビーニョとの入れ替えはしないと報じている。
強力なブラジル人選手に注目が集まりがちだが、中国代表クラスがズラリと揃う最終ラインは対人戦に強く、相互の距離感も安定している。守護神のジェン・チョンは190センチの長身を誇り、EAFF東アジアカップ2015でベストDFに選ばれた韓国代表キム・ヨングォンを中心とする最終ラインの背後で守備を統率しながら、身体能力を活かしたセービングで堅守を支える。中盤でパウリーニョとコンビを組むチョン・チーは10番を背負うに相応しい技術があり、守備にも奮闘できるチームの心臓だ。彼とパウリーニョがさらに噛み合ってくると、対戦相手にとってさらに脅威が増してくるだろう。
情報提供:フロムワン