明治安田生命J2リーグは、13日、14日に第31節の11試合が開催される。上位3チームが勝点2差の中にひしめく大混戦となっており、優勝・昇格争いはますます激しくなっていきそうな気配だ。
首位の横浜FCは、ホームに群馬を迎える。前節は大宮に敗れ、2連敗となった。2試合連続で3失点を喫する守備の修正がテーマとなるだろう。対する群馬も前節は千葉に3失点を奪われての完敗に終わった。開始早々の失点で流れを失っただけに、試合の入りがテーマとなりそうだ。
2位の新潟はアウェイで栃木と対戦。前節は徳島と引き分け、3試合勝利から遠ざかる。得点は奪えているものの失点が増えつつある守備の立て直しが求められるだろう。栃木は前節熊本に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも不発に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
3位の仙台はホームに大宮を迎える。前節は金沢を下し、3試合ぶりの勝利を手にした。4試合連続ゴール中の中山 仁斗が、今節も結果を残せるか。対する大宮は横浜FCを撃破し、9試合ぶりに勝利を収めている。2ゴールを奪った20歳の柴山 昌也に今節も大きな期待がかかる。
3強を追いかける4位の岡山は、ホームで山口と対戦。前節は岩手を下し、6試合負けなしとした。2戦連発中のチアゴ アウベスが今節も重要な役割を担うだろう。山口は山形に敗れ、6試合勝利なしとなった。苦しい戦いが続くなか、松本から加入した前 貴之がチームに勢いをもたらしたい。
5位の長崎はホームに琉球を迎える。前節は東京Vに敗れ、ファビオ カリーレ体制下での初黒星となった。巻き返しを期す今節は、8試合ゴールから遠ざかる植中 朝日の一発が期待される。琉球は前節、甲府に大敗を喫した。5点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなるだろう。
6位の熊本は甲府の本拠地に乗り込む。前節は栃木に2-0と快勝を収めた。2ゴールを奪った杉山 直宏が、再び結果を残せるか。一方の甲府は琉球に5ゴールを奪っての大勝。4戦負けなしと復調を示すなか、イゴールら新たに加わった4選手がチームにさらなる勢いをもたらせるか。
千葉はホームで町田と対戦する。前節は群馬を下し、4試合ぶりに勝利を収めた。久しぶりに結果を出したブワニカ 啓太と櫻川 ソロモンの若きストライカーコンビに、今節も期待がかかる。対する町田は大分と引き分け、2試合勝利なし。終了間際の失点で追いつかれただけに、試合の終わらせ方がポイントとなりそうだ。
山形はホームに金沢を迎える。前節は山口を下し、2連勝と調子を上げている。途中出場から結果を残すデラトーレの起用法がカギを握るだろう。金沢は前節、仙台に敗れ、4連敗となった。4試合で13失点の守備の修正が急務となる。
徳島はホームで大分と対戦。前節は新潟と引き分け、5試合連続のドローとなった。2ゴールを奪った一美 和成に期待がかかる一方、2点のリードを守り切れなかった守備陣の奮起が求められる。大分は町田と引き分け、こちらは2試合連続のドローとなった。先手を許す展開が目につくだけに、先行逃げ切りパターンへと持ち込みたいところだ。
水戸はホームに東京Vを迎える。前節は秋田と引き分け、5試合負けなしとしている。もっとも、うち3つが引き分けと勝ち切れない試合も目立つ。新たに加わった安永 玲央と鵜木 郁哉がチームに勝点3をもたらせるか。一方の東京Vは前節、長崎に競り勝った。加入後初ゴールとなる決勝点を決めた染野 唯月が注目選手となる。
岩手はホームで秋田と対戦。前節は岡山に完敗を喫した。ここ5試合で13失点と隙を見せる守備組織を上手く立て直したい。秋田は前節、水戸と引き分け、3試合負けなしとしている。こちらは堅い守りが蘇ってきている。前回対戦で快勝を収めた相手を再び撃破し、上昇気流に乗っていきたい。
■各試合の見どころをチェック
岩手vs秋田
水戸vs東京V
横浜FCvs群馬
甲府vs熊本
仙台vs大宮
山形vs金沢
岡山vs山口
長崎vs琉球
栃木vs新潟
千葉vs町田
徳島vs大分