■細谷真大(柏レイソル)の経歴は?出身や身長プロフィールを徹底解説
2020年に柏レイソルU-18から柏レイソルのトップチームに昇格し、今季、柏での3シーズン目でブレイク。EAFF E-1 サッカー選手権 2022に臨む日本代表メンバーにも選出された細谷真大(ほそや・まお)選手を紹介します。
<目次>
・細谷選手のプロフィール
・細谷選手の幼少期
・細谷選手の中学校時代
・細谷選手の高校時代
・これまでの経歴
・日本代表経験について
・まとめ
■細谷選手のプロフィール
細谷選手は2001年9月7日生まれの20歳。茨城県牛久市出身で、身長177m・体重69㎏。卓越したキープ力とスピードに乗ったドリブルを武器とするストライカーです。
■細谷選手の幼少期
サッカーを始めたのは小学校1年生の時。きっかけは、サッカー好きの父親によるものでした。授業が終わると父親に連れられてマンツーマンでトレーニング。リフティングやドリブルなど、サッカーの基礎となる部分を徹底的に叩き込まれました。
「親とのトレーニングは厳しいものだったし、イヤイヤでやっていた時もありました。けど、練習が終わったあとには達成感を味わうことができたし、すごく楽しかったです。リフティングやドリブルは自分自身苦手な部分でもあったのですが、父親のおかげでここまで成長できたのかなと思います」
小学校高学年になると、柏レイソルアライアンスアカデミーTOR(トーア)'82に加入。自身初のクラブチーム加入となりました。
「レベルが高かったので、楽しさと厳しさの両方がありました。ゲームなどはみんなで楽しくできた思い出が今でもあります。ただ、多少走りの練習もあったので、そこは少し厳しかったですね。自分はそういうのは積極的にやる方ではなかったですし、(父親との練習では)そんなに走りは要求されなかったので」
■細谷選手の中学校時代
レベルの高い同級生たちを追いかけながら練習を続けると、クラブチームからの推薦をもらって柏レイソルU-15入りが決定。U-15では、柏の育成組織が持ち味とするパスサッカーを学びました。
「パスサッカーは小学校の時、そんなにこだわってやってこなかったです。中学校に入ってからはレイソルで学ぶことが多くあったし、ここで学んだおかげで今があると思います」
また、それまで見聞きしなかったサッカー用語についても、ここで多くを学んだと言います。
「パス練習で意味が分からない言葉を使うんですよね。オープン(トラップしたときに体を開くこと)というのが、最初、自分は分からなくて。『何言ってんだろう』と思いながらやっていたので、苦労しました」
小学校の頃とは違う、新たなサッカーへの適応に苦戦した細谷選手でしたが、持ち味としていた推進力やドリブルを武器にサイドハーフとして活躍。柏レイソルU-18への昇格を果たしました。
■細谷選手の高校時代
高校時代のハイライトとして振り返ったのが、2年生時に行われた高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEAST第5節・青森山田戦。強豪相手にゴールを挙げ、これがプレミアリーグでの自身初得点となりました。
「いい経験になりましたし、ゴールも取れたので、嬉しかったです。小さい頃からこだわってきたファーストタッチがうまくいったゴールだったので、いい得点でした。ファーストタッチに関しては、父親からうるさく言われていたので、やっておいてよかったなと思いました」
■これまでの経歴
柏U-18でのプレー時間を伸ばしていくと、2019年3月には2種登録選手としてトップチームでの公式戦出場が可能に。その頃から、現在のポジションでもあるセンターフォワードでの起用が増えていきました。そして、同月末の東京ヴェルディ戦で念願のトップチームデビューを果たします。ただチームの結果は、残念ながら黒星。
「最後の仕留めるところでもう一工夫が必要だなと改めて感じた試合でした。そのときは一生懸命やるのが精一杯だったし、何もできませんでした」と当時を振り返ります。
その後は柏U-18とトップチームを行き来する時間が続き、最終的にはトップチームでリーグ戦6試合に途中出場。7月の天皇杯2回戦・いわてグルージャ盛岡戦ではトップチーム初ゴールを記録しました。「(2019年は)どちらかといえば充実していた1年だったかなと思います」。
そんな充実感を得て臨んだプロ1年目でしたが、悔しさが残る1年にもなりました。チームはJ1昇格1年目で7位、ルヴァンカップ準優勝とまずまずの戦績を残した一方、自身のリーグ戦出場はわずか2試合にとどまります。
「『これがプロか』というのをあらためて感じましたし、監督からの信頼をしっかりつかまないと試合に出られないんだなと感じました」
想像以上の出場機会の少なさに対し、ネガティブな感情を抱いてしまうこともありました。
「あれだけ試合に出られなかったのは初めてだったので、悔しさとイライラもありました。(感情を)コントロールできないときもありましたし、空回りしていた時期もありました。(コントロールできないことで)プレーが雑になったり、味方との連係があまりできなかったりしたので、合わせないといけないと思っていました」。
それでも、くじけずに練習をこなしました。「心を折れずに練習から取り組むことが、試合に出られる一番の近道だと思っていたので、腐らずやっていました」。
プロ2年目の昨季は「自分の練習の質、全力さをうまく表現できた」こともあり、リーグ戦での出場時間を大幅に伸ばします。J1第3節・名古屋グランパス戦での途中出場を皮切りに、計28試合に出場。第21節・横浜F・マリノス戦ではリーグ初ゴールを挙げ、計3ゴールを記録しました。
「しっかり結果で示すというところでうまく勝利に貢献できたと思いますし、そういうところではうまくいったんじゃないかなと思います」。
そして、迎えた今季。背番号を「35」から柏の歴代のFWたちがつけてきた伝統の番号でもある「19」に変更し、2ケタ得点を目標に設定しました。開幕節・湘南ベルマーレ戦で先発出場を果たすと、続く第2節・横浜FM戦で今季初ゴールを記録。その後も攻守に不可欠な存在として先発し続け、第19節終了時点で6ゴール3アシストを挙げています。
■日本代表経験について
また、世代別日本代表に継続的に招集されており、今年3月のドバイカップ決勝・サウジアラビア戦では決勝点を決めました。
苦難の時期がありながらも、順調に成長を続けている細谷選手。ここまでやれてきた原点として、ひたむきに取り組み続けてきた日頃の練習を挙げました。「(プロ)1~2年目のときに練習していたからこそ、今の自分があると思っています。その気持ちを今も忘れずに取り組みたいと思います」
■まとめ
A代表入りも期待される、Jリーグ屈指の有望株。そんな彼の、いまの目標は…。
「まずはレイソルで名が残る選手として頑張りたいですし、タイトルにもこだわってやっています。世代別代表に選ばれるためには結果が必要になってくると思うので、しっかり試合で結果を残して、これからも選ばれ続けたいと思います」
成長著しい細谷選手の活躍に期待しましょう。
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