明治安田生命J3リーグは、6月に第11節から14節までの4節分が開催された。
鹿児島(1位)、いわき(2位)、松本(3位)と5月終了時点での上位3チームは、いずれも2勝を挙げて、そのままの順位をキープした。もっとも鹿児島は2敗を喫しており、一時期の勢いは失われつつある。
6月に躍進を遂げたのは富山だ。4戦全勝で5月から続く連勝を6に伸ばし、4位へと順位を上げた。4勝すべてがウノゼロ勝利と、堅い守りと勝負強さを披露。首位の鹿児島に勝点1差に肉薄し、昇格戦線へと名乗りを上げている。
岐阜も3勝1分と無敗で乗り切り、5月終了時の10位から、一気に5位へとジャンプアップ。横山 雄次監督就任後、いまだ負け知らずで、上位陣を射程圏内に捉えている。
愛媛と今治も2勝を挙げて、それぞれ順位をアップさせた一方、1分3敗と未勝利に終わった福島は4位から9位へと大きく順位を下げた。長野と宮崎も1勝に留まり、二桁順位へとダウンしている。
薩川 了洋監督が就任した相模原は11節から2連勝と好転したかに思えたが、その後に八戸との順延試合も含めて3試合勝利なし。勢いに乗り切れなかった印象だ。
八戸は14節の福島戦で志垣 良体制下で初勝利をマーク。監督交代をきっかけに、下位からの脱却なるか。苦しんでいた鳥取は2勝2分と負けなしで乗り切った。3試合でクリーンシートを達成するなど課題の守備に安定感が生まれており、好転の予感を漂わせている。
YS横浜は、星川 敬監督の初陣となった10節の北九州戦で勝利を収めたものの、6月の4試合はすべて敗戦。11節のいわき戦で6失点の完敗を喫したのをはじめ、4試合で14失点と守備に不安を残す。ここまでわずか1勝で最下位に沈むなか、この苦境を乗り越えることができるのか。チーム一丸となった戦いが求められるだろう。