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10ポイントを上積みした鹿島が首位に浮上。新スタイルが機能する広島にも勢いが【マンスリーレポート(4月):明治安田J1】

2022年5月1日(日) 15:40

10ポイントを上積みした鹿島が首位に浮上。新スタイルが機能する広島にも勢いが【マンスリーレポート(4月):明治安田J1】

10ポイントを上積みした鹿島が首位に浮上。新スタイルが機能する広島にも勢いが【マンスリーレポート(4月):明治安田J1】
4月の主役となったのは鹿島だ。3月から続く勢いを維持し、3勝1分1敗と10ポイントを積み上げた

明治安田生命J1リーグは4月に第6節から10節までの5節分が開催された。9節、10節が前倒しで行われていたACL出場4チームは3試合、順延となっていた第2節分をこなしたFC東京と名古屋は6試合を消化している。

4月の主役となったのは鹿島だ。3月から続く勢いを維持し、3勝1分1敗と10ポイントを積み上げた。8節の横浜FM戦では完敗を喫したが、10節にC大阪を撃破し、川崎Fをかわして首位に浮上した。鈴木 優磨と上田 綺世の2トップが調子を保ち、1点差勝負をモノにする勝負強さも備わりつつある。レネ ヴァイラー監督の戦術も着実に浸透しつつあり、さらに勢いに乗っていく可能性は十分だ。

川崎Fは6節のC大阪で完敗を喫するなど、昨季の強さを示せていない。横浜FMはFC東京、鹿島を下した一方で、広島には敗れ、安定感に課題を残した。6試合をこなしたFC東京は3試合連続スコアレスドローと得点力に不安を抱えるが、直近の試合ではG大阪から2点を奪い、復調の気配を見せている。

開幕から好調を維持していた柏は、8節から3連敗と調子は下降気味。逆に上り調子にあるのが鳥栖、京都、広島の3チームだ。鳥栖は得点力不足に苦しんでいたものの、7節の札幌戦で5得点、10節の柏戦では4得点とツボにはまった時には破壊力のあるサッカーを実現している。京都はその鳥栖を3-1で撃破するなど、4月は3勝1分1敗と好成績を残した。4得点を記録したピーター ウタカが今後もチームを力強く牽引していくはずだ。

広島はミヒャエル スキッベ監督が標榜するアグレッシブな戦いが機能しており、今後上位争いに食い込んでいく可能性は高いだろう
広島はミヒャエル スキッベ監督が標榜するアグレッシブな戦いが機能しており、今後上位争いに食い込んでいく可能性は高いだろう

開幕から未勝利が続いていた広島は、4月に入って一転、3連勝と勢いに乗った。その後の2試合は勝ち切れなかったものの、3勝2分でリーグ最多の11ポイントを獲得している。ミヒャエル スキッベが標榜するアグレッシブな戦いが機能しており、今後上位争いに食い込んでいく可能性は高いだろう。

広島と同じく開幕から勝利がなかった札幌は、8節の名古屋戦で初勝利。3節以降勝利がなかった磐田も10節に名古屋を下し、2勝目を手にしている。

苦しいのは両者に勝利を献上した名古屋だ。4月は1勝2分3敗と思うような結果を出せなかった。8節からは3試合連続無得点と攻撃に課題を抱えており、このポイントを修正できるかが復調のカギとなるだろう。

G大阪も7節以降勝ちがなく、14位と順位を下げている。清水も4分1敗と4月は未勝利に終わった。湘南は9節のG大阪戦で待望の初勝利を挙げたものの、続く札幌戦には敗れ、浮上のきっかけを見出せなかった。

開幕から未勝利が続く神戸は、体制が変わった4月も結果を出せなかった。グループステージを突破したACLでは、ロティーナ新監督の下で4試合をこなし、スタイルの浸透は図られたはず。5月以降の巻き返しに期待がかかる。
 

明治安田生命J1リーグ結果(4月)

 

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