明治安田生命J1リーグは、9日、10日に第8節の9試合が開催される。
5連勝で首位に浮上した鹿島は、ホームに横浜FMを迎える。ここ5試合で8得点・2失点と隙のない内容で、レネ ヴァイラー監督の求めるスタイルが着実に浸透している様子。チームを牽引するのは上田 綺世だ。3試合連続ゴール中の若きエースが、今節も重要な役割を担うだろう。一方の横浜FMは前節広島に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣の奮起が求められる。
川崎Fvs柏は、2位と3位の上位対決となった。川崎Fは前節、磐田と引き分け2試合勝利なし。終了間際に粘りを示した一方で、ボールを支配しながらも崩し切れない試合が続く。しばらくゴールから遠ざかるレアンドロ ダミアンの爆発が待たれる。対する柏は4試合負けがなく、現在は2連勝中。4試合でわずか1失点と堅い守りが光る。一方で攻撃では好調を維持する細谷 真大に大きな期待がかかる。
FC東京はホームで浦和と対戦。前節は神戸を3-1で撃破した。調子を上げてきたディエゴ オリヴェイラが今節も輝きを放てるか。浦和は前節、清水と引き分け、2試合連続のドローとなった。先手を奪いながらも追いつかれる試合が続いているだけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。
鳥栖はアウェイで京都と対戦。前節は札幌に5ゴールを奪っての大勝。今季2勝目を手にし、開幕からの無敗を維持している。課題の得点力不足を払しょくする見事なゴールラッシュを実現しており、今節もその勢いを保ちたいところだ。京都は前節、G大阪と引き分けに終わった。ピーター ウタカが好調を維持するなか、失点が続く守備の修正が求められてくるだろう。
広島はホームに福岡を迎える。前節は横浜FMを下し、2連勝を達成。2ゴールを奪った森島 司に今節も期待がかかる。対する福岡は前節、鹿島に完封負け。7試合中5試合で無得点と攻撃面に課題を抱える。このテーマをいかに解消していくのか。長谷部 茂利監督の手腕が問われてくるだろう。
清水はホームでG大阪と対戦。前節は浦和と引き分けに終わり、5試合勝利なしとなった。数的優位をものにできずに勝ち切れなかったなか、ここ5試合ゴールのない鈴木 唯人がチームに勢いをもたらせるか。G大阪は前節、京都と引き分け、連勝はならず。それでも新戦力のダワンが結果を出したのは好材料で、今節もパフォーマンスに注目が集まる。
名古屋はホームに札幌を迎える。前節は湘南に逆転勝利を収め、開幕戦以来となる白星を手にした。終了間際に決勝点を決めた阿部 浩之が今節も大仕事をやってのけるか。対する札幌は前節、鳥栖に敗れ今季初黒星を喫した。5点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなるだろう。
神戸は前節、FC東京に敗れ、開幕9試合未勝利となった。8日にミゲル アンヘル ロティーナ監督の就任が発表され、今節より新体制で挑むこととなる。新監督にとってはいきなりの古巣戦となるが、Jリーグでの実績十分のスペイン出身指揮官はいかにチームを建て直していくのか。その手腕に注目が集まる。対戦相手のC大阪は前節、柏に敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
湘南はホームに磐田を迎える。前節は名古屋に敗れ、3連敗。開幕7試合未勝利が続く。前節は先制しながらも逆転負け。後半の失点が目につくだけに、強度の高いプレーを保てるかがポイントとなりそうだ。磐田は前節、川崎Fと引き分け、4試合勝利なしとなった。それでも王者を最後まで苦しめたのは自信となったはず。アディショナルタイムに追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
川崎Fvs柏
清水vsG大阪
FC東京vs浦和
広島vs福岡
神戸vsC大阪
鹿島vs横浜FM
湘南vs磐田
名古屋vs札幌
京都vs鳥栖