明治安田生命J1リーグは、今週末に第6節の9試合が開催される。インターナショナルマッチウィークを挟み、2週間ぶりに開催される今節は、日本代表選手のパフォーマンスに注目が集まる。
首位を走る川崎FはホームでC大阪と対戦。5試合負けがなく、現在は2連勝中。前節は広島に2-0と快勝を収めている。2試合連続でクリーンシートと守備の安定が際立つなか、谷口 彰悟、山根 視来の代表コンビの起用法がカギを握りそうだ。対するC大阪は前節、札幌と引き分けた。勝ち切れなかったものの、ブルーノ メンデスに今季初ゴールが生まれたのは好材料。先週末に行われたルヴァンカップの大分戦では6ゴールを奪うなど、攻撃に勢いが生まれている。王者相手にも果敢な攻撃サッカーを展開するはずだ。
横浜FMとFC東京の一戦は、好調同士の対戦となる。横浜FMは4試合負けがなく、2位に付ける。もっともここ2試合は勝ち切れておらず、前節も鳥栖とスコアレスドローに終わっている。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣が意地を見せられるか。対するFC東京は3連勝と勢いに乗る。前節は京都に1-0で競り勝った。ディエゴ オリヴェイラに今季初ゴールが生まれており、今節もこのエースのパフォーマンスがポイントとなるだろう。
3連勝と好調の鹿島は、ホームに清水を迎える。前節は湘南に2-1と逆転勝利。その試合でもゴールを決めた代表帰りの上田 綺世が、今節も輝きを放てるか。一方の清水は、3戦未勝利と元気がない。前節は神戸とスコアレスドローに終わった。3試合でわずか1得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。
4位の柏はホームで磐田と対戦。前節は名古屋と引き分け、連勝はならなかった。それでもここまで3失点と安定した守備を実現しており、今節も組織的な対応とスピーディな攻撃で相手を押し込む戦いを実現するはずだ。一方の磐田は前節、浦和に完敗を喫した。4点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。
札幌はホームに浦和を迎える。開幕5試合連続引き分けと、勝ち切れない戦いが続いている。今節は所属元との試合に出られない興梠 慎三が不在となるなか、前節同点ゴールを奪った中島 大嘉に期待がかかる。浦和は前節、磐田に快勝を収め、調子を上げている。初出場でいきなり結果を出したダヴィド モーベルグに注目が集まる。
福岡vs鳥栖の“九州ダービー”は、4月1日の金曜日にナイトゲームで開催される。福岡は前節、G大阪を下し、今季初勝利を手にした。得点力に課題を抱えていたものの、G大阪から3得点を奪取し、復調の気配を見せている。対する鳥栖は今季無敗ながら、うち4つが引き分けと勝ち切れない試合が目立つ。こちらも課題は得点力。得点源として期待される垣田 裕暉が、チームに勢いをもたらせるか。
G大阪はホームで名古屋と対戦。前節は福岡に敗れ、3試合勝利なしとなった。5試合で9失点を喫する守備の修正がテーマとなるだろう。名古屋も前節、柏と引き分け、開幕戦以来勝利がない。こちらは得点力不足を露呈するなか、前節結果を出したマテウス カストロにかかる期待は大きい。
神戸は前節終了後に監督交代を発表。今節よりリュイス監督が暫定的に指揮を執る。開幕7戦未勝利と苦しい状況に置かれるなか、この嫌な流れを断ち切ることができるか。新監督の手腕に注目が集まる。対する京都は前節、FC東京に敗れ、4試合勝利なしとなった。ピーター ウタカが好調を維持するものの、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。
湘南vs広島は未勝利同士の対戦となった。湘南は前節、鹿島に逆転負け。ここまでわずか3得点と攻撃面に課題を抱えるなか、町野 修斗、瀬川 祐輔の2トップが悪い流れを断ち切る役割を担えるか。一方の広島は前節、川崎Fに敗れ、2連敗。ハイプレスから相手を押し込む戦いを実現できているものの、こちらの課題も決定力。今季まだゴールのないジュニオール サントスの爆発が待たれる。
■各試合の見どころをチェック
福岡vs鳥栖
G大阪vs名古屋
柏vs磐田
川崎FvsC大阪
湘南vs広島
鹿島vs清水
神戸vs京都
札幌vs浦和
横浜FMvsFC東京