明治安田生命J2リーグは、30日に第7節の11試合が開催される。前節から中3日の連戦となるだけに、選手起用なども含めた各チームの監督の手腕の見せどころとなる。
勝点16で首位に立つ横浜FCは、ホームで山形と対戦。前節は甲府に競り勝ち、勢いを加速させている。好調を維持する小川 航基と齋藤 功佑の2人が、今節もカギを握るだろう。対する山形は前節、東京Vと引き分け、4試合勝利なし。得点は奪えているだけに、ここ2試合で6失点の守備にテコ入れを図りたい。
2位の町田はホームに大宮を迎える。前節は仙台に3-0と快勝を収めた。途中出場から結果を残す21歳の平河 悠が注目選手となる。一方の大宮はここまで勝利がなく、最下位に沈む。前節も先制しながら終了間際に追いつかれ、岡山と引き分けた。GK2人が負傷するアクシデントに見舞われるなか、課題の守備をいかに立て直していくのか。霜田 正浩監督の手腕に注目だ。
3位の東京Vは琉球の本拠地に乗り込む。前節は終了間際に追いつく粘りを見せて、山形とドロー。開幕からの無敗をキープしている。小池 純輝、佐藤 凌我、杉本 竜士の3トップが今節もチームに勢いをもたらすはずだ。琉球は前節の試合も水曜日に行われたため、コンディション面に不安はない。もっともその試合では4失点を喫し、大分に敗れている。ここまで12失点はリーグ最多。東京Vの強力な攻撃を封じられるかが、勝機を高めるポイントとなりそうだ。
仙台はホームで大分と対戦。前節は町田に敗れ、今季初黒星を喫した。その試合で負傷交替したエースの中山 仁斗の状態も懸念されるなか、富樫 敬真ら他の攻撃陣が意地を見せられるか。大分は前節琉球を下し、今季初勝利を手にした。週末に行われたC大阪とのルヴァンカップでは完敗を喫したものの、状態は着実に上向きつつある。好調を維持する伊佐 耕平と呉屋 大翔の2トップに今節もかかる期待は大きい。
岡山はホームに岩手を迎える。ここ3試合は勝ちがなく、前節は大宮と引き分けた。それでも終了間際に追いついた粘り強さは評価されるべきもので、その同点弾を決めた新戦力のステファン ムークに注目が集まる。対する岩手も3試合勝利がない。守りの安定は備わるだけに、得点力に課題を抱える攻撃陣が意地を見せたいところだ。
新潟は2連勝と調子を上げてきた。今節はアウェイで千葉と対戦する。2試合で3得点を記録する谷口 海斗が今節も重要な役割を担うだろう。千葉は2連敗と元気がない。前節は終了間際の失点で栃木に競り負けた。得点力不足を露呈するなか、見木 友哉、櫻川 ソロモンら攻撃陣の爆発が待たれる。
徳島は山口とのアウェイゲームに臨む。ここまで無敗ながら、5引き分けと勝ち切れない試合が目立っている。ボール支配で上回る戦いは実現できているだけに、最後の場面の質向上が求められてきそうだ。山口も同様に引き分けが多い状況だ。前節も岩手とスコアレスドローに終わっている。攻撃を牽引するエースの大槻 周平にかかる期待は大きい。
金沢はホームで熊本と対戦。前節は長崎を下し、2連勝を達成した。粘り強い守備を実現しており、今節もこのストロングポイントを保ち、3連勝を狙う。熊本は前節水戸に敗れ、4試合ぶりの黒星となった。チャンスを作りながらも決めきれなかった攻撃陣の奮起が求められる。
水戸と栃木の“北関東ダービー”は、ともに前節勝利を収めているだけに、良い状態でこのライバル対決に臨めるだろう。水戸は2連勝と勢いに乗る。すでにエースとしての存在感を放つ木下 康介がキープレーヤーとなる。対する栃木も3試合負けがなく、前節は千葉に競り勝った。こちらは終了間際に決勝点を決めたカルロス グティエレスが、再び大仕事をやってのけるか。
秋田はホームに甲府を迎える。前節は徳島とスコアレスドローに終わった。ここまですでに3つのクリーンシートと、持ち前の堅守は今季も健在。あとはいかに得点を奪えるか。得点源の武 颯に大きな期待がかかる。甲府は3試合勝ちがなく、現在は2連敗中。長谷川 元希が好調を維持するなか、複数失点が続く守備を上手く立て直したい。
群馬はホームで長崎と対戦。前節は新潟に敗れ、連勝はならなかった。それでも今季初の複数得点を記録したのは好材料。早い時間での失点が響いただけに、試合の入りがポイントとなるだろう。一方の長崎は前節、金沢に敗れ、今季の二度目の2連敗となった。決定力不足を露呈するなか、クリスティアーノら攻撃陣が意地を見せられるか。
■各試合の見どころをチェック
秋田vs甲府
仙台vs大分
水戸vs栃木
群馬vs長崎
千葉vs新潟
町田vs大宮
横浜FCvs山形
金沢vs熊本
岡山vs岩手
山口vs徳島
琉球vs東京V