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当日検査陰性証明シート、なかなか課題も多く、今後の検討余地が大きいと感じています。第49回新型コロナ対策連絡会議会見レポート

2022年2月25日(金) 12:00

当日検査陰性証明シート、なかなか課題も多く、今後の検討余地が大きいと感じています。第49回新型コロナ対策連絡会議会見レポート

当日検査陰性証明シート、なかなか課題も多く、今後の検討余地が大きいと感じています。第49回新型コロナ対策連絡会議会見レポート
一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の49回目が、21日に開かれた

一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の49回目が、21日に開かれた。

今回の会議では、Jリーグ側から12日の「FUJIFILM SUPER CUP2022」で実施された「当日検査陰性証明シート」の概況について報告されている。

会議後のリモート会見でJリーグ村井 満チェアマンは、「オペレーションの観点、経済的な観点、今後の課題等についての観点で報告させていただきました。本来ですと、上限2万人に制限される『まん延防止』が大半のエリアで対象となっているわけですけど、これに加えて自治体との協議のうえで入場する際のひとつの条件が当日検査という内容でしたのでチャレンジした次第ですが、なかなか課題も多く、今後の検討余地が大きいと感じています」と話した。

検査の具体的な内容は、当日、日産スタジアムの東ゲートと西ゲートそれぞれに4つのテントを用意。ひとつのテントで同時に8人が検査を受け、1時間に約4回転、およそ32人が検査を受けられる仕組みだった。これを4時間かけて907人の検査を実施し、うち2人が陽性判定であったと判明している。

スクリーニング効果はあった一方で、村井チェアマンが課題として挙げたのが、金銭面だ。複数のテントや対応するスタッフを用意し、検査システムへの投資なども含めると、予算を超えるコストがかかったという。

「実際オペレーションしたなかで、金銭的には数百万円の赤字が出ました。これは助成金等々を除いても赤字が出る状況でした」

今回のオペレーションでデータが取れたことで、1時間で6回転、4時間で約1600人まで収容できる見通しが立ったというものの、人数が増えればスペースの問題や、待機列のリスクも生まれてくる。「(当日検査を)1万人規模にするとなった時の金銭的な対応、オペレーションの対応、スペースの問題など、様々な問題が出てくるかと思います」と村井チェアマンは指摘した。

また、スタジアム内での人流の問題もある。「907人のうち2人は陽性判定であったこともありますので、スクリーニング効果はありましたが、スタジアムに入れば検査をしていない(通常席を購入された)2万人の方がいらっしゃいます。スタジアムの中ではコストをかけて検査をした方と一緒という状況です。今回やってみて分かったことは多々ありますが、もっと市中に検査キットが普及して、ご自身で判断ができる方に集まっていただくほうが、より実効性が高く効率的かなと感じました」と、今後へ向けての課題感を口にした。

 

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