天皇杯の準決勝が12日に開催され、大分と浦和が決勝進出を決めた。
川崎Fと対戦した大分はボールを支配される苦しい展開が続いたが、GKの高木 駿を中心とした粘り強い守備で応戦し、ゴールを与えないまま90分をスコアレスで終えた。しかし延長に入った113分に小林 悠にゴールを奪われ、先制を許してしまう。ところが終了間際の120+1分、前線に上がっていたエンリケ トレヴィザンが値千金の同点ゴールを奪取し、土壇場で試合を振り出しに戻した。試合はこのまま1-1で終わり、PK戦に突入。7人目までもつれ込んだPK戦では高木が2本をストップし、5-4で制した大分が初の決勝へと駒を進めている。一方、敗れた川崎Fの2冠と連覇は叶わなかった。
C大阪と対戦した浦和は、29分に今季限りでの退団が決まっている宇賀神 友弥が豪快な一撃を叩き込み、先制に成功。さらに終了間際の89分には小泉 佳穂が加点し、2-0と快勝。優勝した2018年以来3年ぶりの決勝進出を果たした。なお、今季限りでの引退を表明しているC大阪の大久保 嘉人はこれが現役ラストマッチとなった。