磐田と京都の首位攻防戦は、勝者に昇格の可能性が。長崎は東京Ｖを下し、逆転昇格に望みをつなげるか【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第38節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、7日に第38節の11試合が行われる。

今節は首位の磐田と2位の京都のビッグマッチが開催。この試合で勝ったほうに、Ｊ１昇格の可能性が生まれている。

磐田の昇格条件は、京都に勝利したうえで、3位の長崎が引き分け以下に終わった場合。また京都と引き分けても、3位の長崎が敗れ、4位の甲府が引き分け以下となれば、磐田の昇格が決定する。一方の京都は磐田を下し、3位の長崎が敗れ、4位の甲府が引き分け以下に終わった場合に2位以内が確定する。

磐田は前節、新潟を下し、14試合負けなしに。一方の京都も2連勝と再び調子を上げている。前回対戦では磐田が4-3と打ち合いをモノにしたが、果たして今回はいかなる決着が待ち受けるのか。見逃せない一戦となることは間違いない。

3位の長崎は東京Ｖの本拠地に乗り込む。前節は群馬を下し、2連勝を達成。驚異的なペースで得点を量産する植中 朝日に今節もゴールは生まれるか。対する東京Ｖは前節山形に競り勝ち、5試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは決勝点を奪った佐藤 凌我が注目選手となる。

昇格へわずかに可能性を残す甲府は、アウェイで北九州と対戦。前節は岡山に敗れ、2試合勝利なしとなった。開始早々の2失点でリズムを失っただけに、試合の入りがポイントとなる。北九州は8戦未勝利で21位に沈む。残留に向けて後がなくなった。前節は水戸とスコアレスドロー。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料で、あとはいかに点を奪えるか。攻撃陣の奮起が求められる。

その残留争いは、俄然として混戦が続いている。14位の栃木から最下位の松本までが7ポイント差にひしめく状況。ただし残り試合が少なくなってきているだけに、降格圏に留まるチームはいよいよ苦しくなっている。

14位の栃木はアウェイで秋田と対戦。前節は千葉に敗れ、4試合勝利なし。得点力不足に苦しむなか、ひとり気を吐く20歳の谷内田 哲平に今節も期待がかかる。秋田は前節、相模原を下し、3試合負けなしとした。今節も堅い守りをベースとし、少ないチャンスをモノにする戦いに勝機を見出すはずだ。

大宮vs山口は、16位と15位の残留争い直接対決となる。大宮は2連敗と調子は下降気味。2試合連続で終了間際の失点で敗れているだけに、90分を通してプレー強度を保てるかがテーマとなる。山口は前節、琉球に快勝を収め、名塚 善寛体制下で初勝利を挙げた。安定した守りに加え、攻撃も機能し始めているだけに、このまま一気に残留争いから抜け出したい。

17位の金沢は、琉球の本拠地に乗り込む。前節は愛媛に競り勝ち、5試合ぶりの白星を手にした。2ゴールを奪った平松 昇が、今節も輝きを放てるか。琉球は前節、山口に完敗。2試合ゴールがない攻撃陣の奮起が求められる。

群馬vs相模原は18位と19位の残留ライン攻防戦となる。群馬は前節、長崎に完敗。4失点を喫した守備の修正が急務となるだろう。対する相模原も前節は秋田に競り負けている。今節は調子を上げてきたユーリが出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。

20位の愛媛は、ホームに町田を迎える。前節は金沢に競り負け、3試合勝利なしとなった。攻撃の形は作れているだけに、求められるのは決定力。エースの藤本 佳希の爆発が待たれるところだ。町田は4戦負けなしで6位に浮上。前節は松本との打ち合いを制した。2ゴールを奪った吉尾 海夏が、今節も大仕事をやってのけるか。

最下位に沈む松本は、ホームに新潟を迎える。前節は町田に敗れ、5連敗。残留への道が険しくなっている。前節2得点と気を吐いた榎本 樹がチームに勢いをもたらせるか。対する新潟は前節、磐田に敗れ、4試合勝利なしとなった。昇格の可能性が潰えたものの、一つでも上の順位を目指し、来季につながる戦いを実現したい。

岡山はホームで山形と対戦。前節は甲府に競り勝ち、8試合負けなしとしている。ここ5試合で5得点と好調の上門 知樹が今節も結果を残せるか。山形は前節、東京Ｖに敗れ、連勝が4でストップした。巻き返しの一戦となる今節は、2戦連発中のヴィニシウス アラウージョに期待がかかる。

8戦負けなしと好調の千葉は、ホームに水戸を迎える。前節は栃木に競り勝ち、8位に浮上した。安定した守備が備わるだけに、残り5試合でさらなる上の順位も狙えるだろう。水戸は4戦未勝利と、調子は下降気味。得点力不足に苦しむなか、持ち前のアグレッシブなスタイルを取り戻せるか。

■各試合の見どころをチェック
秋田vs栃木
岡山vs山形
大宮vs山口
千葉vs水戸
東京Ｖvs長崎
松本vs新潟
磐田vs京都
愛媛vs町田
北九州vs甲府
琉球vs金沢
群馬vs相模原