2021年11月1日(月) 17:50
磐田と京都が昇格に向けて前進も、急浮上の甲府が2強に追いすがる。大混戦の残留争いでは4連敗の松本が窮地に【マンスリーレポート(10月):明治安田J2】
明治安田生命J2リーグは、10月に32節から36節までの5節分が開催された。
首位の磐田は3勝2分で、8月から続く無敗記録を13試合に伸ばした。34、35節と2試合連続で引き分けに終わり、やや足踏みを強いられたが、36節の大宮戦では終了間際の決勝ゴールで勝利。勝負強さを見せつけ、昇格に向けて一歩前進した。
2位の京都は長崎に敗れ、群馬と山口に引き分けるなど、取りこぼしが目についた。それでも着実に勝点を伸ばし、昇格圏内をしっかりと守っている。
10月に最多勝点を積み上げたのは甲府だ。4勝1分と13ポイントを加算し、3位に浮上した。惜しむらくは36節の東京V戦で勝ち切れなかったこと。6ポイント差に詰めた京都との差は再び8に広がった。それでも残り6試合での逆転昇格の可能性はまだ潰えていない。
長崎は3勝、山形は4勝を挙げ上位争いに食らいつく一方、新潟、町田、琉球はわずかに1勝しか挙げられず、大きく後退。琉球は監督交代を敢行している。
中位陣では千葉が3勝2分と安定した戦いを見せ、9位に上昇。岡山も2勝3分で10月を負けなしで乗り切った。
残留争いは混戦が続く。14位の栃木から22位の松本までが勝点7差にひしめく状況だ。
2勝を挙げた15位大宮、20位の愛媛に好転の兆しが見える一方、17位山口、21位北九州、22位松本の3チームは未勝利のまま10月を終えた。とりわけ厳しいのは松本だ。5試合でわずか1得点しか挙げられず、33節からは4連敗。2年前までJ1に在籍していたチームは、このままさらに転落してしまうのか。11月の巻き返しが期待される。