明治安田生命J1リーグは、9月に28節から30節までの3節分が開催。ただし、順延試合やACL出場チームの試合が前倒しで開催されたため、各チームの消化試合数にばらつきが出ている。
そんななかで力強い戦いを見せたのが首位の川崎Fだ。一時は2位の横浜FMに勝点1差に詰め寄られたが、9月の4試合はすべてに勝利。その差を12に広げている。2試合連続で終了間際の決勝点で勝利するなど、圧巻の勝負強さを披露。連覇に向けて再び勢いを加速させている。
一方、追いかける横浜FMは1勝1分1敗と思うように勝点を積み上げられなかった。名古屋との上位対決に敗れ、最下位の横浜FCには勝ち切れず。再び開いた川崎Fとの差を残り試合でどこまで詰められるか。最終節に控える直接対決まで、望みをつなぎたいところだ。
3位の名古屋は横浜FMを撃破するなど、3勝1分と8月から続く好調を維持した。持ち前の堅守に加え、シュヴィルツォクがフィットし、得点力が向上してきたことで勢いが生まれている。4位の神戸は直近の試合で川崎Fに敗れたのが痛かった。それでも今夏に加入した武藤 嘉紀が2試合連続ゴールを記録するなど、残り試合に向けた前向きな材料も見られている。
浦和は9月の3試合で全勝し、5位に浮上。江坂 任、酒井 宏樹ら新加入組もフィットしているだけに、さらなる浮上も狙えそうだ。福岡も2勝1分と無敗で乗り切り、昇格1年目での残留をほぼ確定させている。3試合で4ゴールを奪ったフアンマ デルガドの活躍が光った。
残留争いは熾烈を極める。16位の湘南が未勝利に終わったのに対し、17位の徳島、18位の仙台、19位の大分はそれぞれが1勝をあげて、わずかにその差を詰めている。一方で8月に復調の気配を見せた20位の横浜FCは、9月は1分2敗と結果を出せなかった。残留圏となる16位の湘南に8ポイント差を付けられるなか、徳島、湘南と残留争いの直接対決が待ち受ける10月の戦いが、運命を左右するだろう。