明治安田生命J3リーグは2日、3日に第21節の7試合が行われる。
首位の熊本はホームで藤枝と対戦。前節は福島に競り勝ち、4連勝を達成。8戦負けなしと安定した戦いを続けている。直近3試合はいずれも無失点と、堅い守りが光る。2試合連続ゴール中のターレスが攻撃のカギを握りそうだ。一方の藤枝は、前節は試合がなく、2週間ぶりの一戦に。直近の試合では福島に1-0で勝利。須藤 大輔監督就任後、着実にチーム状態は向上しているだけに、首位相手にも互角の戦いを演じる可能性は十分だ。
3位の宮崎は鳥取の本拠地に乗り込む。前節は沼津に競り勝ち、2連勝を達成。4試合負けなしと再び勢いに乗っている。好調を維持する藤岡 浩介と梅田 魁人の2トップが、今節も重要な役割を担うだろう。対する鳥取は前節富山に快勝し、最下位から抜け出している。守備の安定が生まれたのは好材料で、良い流れのまま今季初の連勝を狙う。
福島vs富山は、勝点32で並ぶ5位と4位の上位対決に。福島は前節、熊本に敗れ2連敗。調子は下降気味だ。2試合無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。対する富山も前節は鳥取に敗れ、勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続く。失点が増えているのが気がかりな点で、このポイントの修正が求められそうだ。
岐阜はホームに今治を迎える。前節は鹿児島に敗れ、2連敗。上位争いに踏み止まるためにも、正念場の一戦となる。2試合ゴールのない攻撃面にテコ入れを図りたい。対する今治は今節を前に、布 啓一郎監督が退任。橋川 和晃新監督の下で再起を図る。前節は岩手に敗れ、2試合勝利なし。再開後の5試合中4試合で無得点に終わっている攻撃面の修正が新監督に求められる大きなテーマとなりそうだ。
鹿児島はホームでYS横浜と対戦。前節は岐阜を下し、2連勝を達成。上位陣の背中が見えてきた。シーズン途中から指揮を執る上野 展裕監督の下、ボール支配を高めながら守備の安定も実現。良い流れが生まれており、さらなる浮上も狙えるだろう。YS横浜は前節、讃岐を下し、3戦負けなしとしている。こちらも課題の守備が機能し始めてきたのは好材料。ただし得点力には課題を抱えており、ゴール前での質向上がテーマとなる。
沼津はホームに八戸を迎える。前節は宮崎に敗れ、3連敗となった。いずれも複数失点を喫している守備の修正が復調のカギとなる。八戸は新型コロナウイルスの影響で2試合が中止に。これが3週間ぶりの試合となる。直近の試合では讃岐に勝利し、悪い流れを断ち切っている。DFでありながらここ3試合で2得点を決めている赤松 秀哉に今節も大きな期待がかかる。
長野はホームで讃岐と対戦。前節は熊本に敗れ、3連敗となった。3試合無得点と元気のない攻撃陣が意地を見せられるか。讃岐は前節、YS横浜に敗れ、再び最下位に沈んでいる。得点力不足を露呈するなか、エースの重松 健太郎にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
岐阜vs今治
鹿児島vsYS横浜
福島vs富山
沼津vs八戸
鳥取vs宮崎
長野vs讃岐
熊本vs藤枝
※岩手は試合なし