一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が連携する「新型コロナウイルス対策連絡会議」の39回目が、21日に開かれた。
今回の会議では、専門家グループから現在の感染状況や、ワクチンの効果に関するデータが示されたほか、今月3日に政府が提言した「ワクチン・検査パッケージ」の活用法についても話し合われた。
会議後の会見でJリーグ村井 満チェアマンは「ワクチン接種を進めていくこと。検査体制をしっかりと敷いておくこと。従来の感染対策を基本に忠実に対応していくことで進めていこうというお話を頂きました。サッカー、野球ともにこれから終盤戦に入っていくわけですが、そうした状況を見極めながら、緩和の方向になるのかどうかは、今後の議論になると思っています」と展望を口にした。
大規模イベントの入場制限緩和につながる「ワクチン・検査パッケージ」は、今後のスポーツ界にとっても重要なテーマとなる。これについて専門家グループの賀来 満夫氏は「具体的なプランニングについてはこれからです。今後、観客の方に安全に入っていただくために、いろんな方法論を考えていく必要がある。分科会などでワクチン証明や陰性証明をどうやっていくかという議論が始まったところですが、プロ野球、Jリーグでも議論を早急にしていく必要があると思います。あまり時期をおかないで、積極的にディスカッションしていきたい」と、考えを明かした。
これを受けて村井チェアマンも「運営上の課題をクリアしていくことが必要になってくると思います。ワクチン接種の証明をどのように確認するのか。陰性証明をどのような形で確認するのか。運営上のプロトコルなどを見極めながら、今後の議論にしていきたい」と話した。