2021年9月24日(金) 15:30
首位の京都は3連勝をかけて栃木と激突。新潟vs甲府は昇格争い生き残りをかけたサバイバルマッチに【プレビュー:明治安田J2 第31節】
明治安田生命J2リーグは、25、26日に第31節の11試合が行われる。
首位の京都はホームで栃木と対戦。前節は山形に快勝を収め、2連勝を達成。3試合連続複数得点と、攻撃に勢いが生まれている。調子を上げてきた宮吉 拓実が今節も輝きを放つか。一方の栃木は前節、水戸と引き分け、4連勝はならず。それでも堅い守りは健在で、京都の攻撃をいかに封じるかがこの試合の焦点となる。
2位の磐田はホームに琉球を迎える。前節は岡山に勝ち切れなったが、7戦負けなしと安定した戦いを続ける。3試合連続ゴール中のルキアンが今節も重要な役割を担うだろう。一方の琉球は3連敗で7位に転落。前節は群馬の守備を崩せずに0-1と完封負け。アグレッシブな戦いを取り戻し、望みをつなぎたいところだ。
新潟vs甲府は、勝点54で並ぶ3位と4位の上位対決となった。ともに昇格争いに踏み止まるためにも、重要な一戦となる。3位の新潟は前節、東京Vに快勝を収め、4試合ぶりの勝点3を手にした。3ゴールを奪ったように、攻撃に勢いが生まれてきたのは好材料だ。一方の甲府は3連勝と勢いに乗る。この間無失点と堅い守りが光る。今節もこのストロングポイントを発揮し、新潟の攻撃を封じたい。前回対戦では2-2の引き分けに終わったこの一戦。果たして今回はいかなる決着を見るか。
5位の町田は東京Vとのダービーマッチに挑む。前節は長崎と引き分け、連勝が3でストップ。それでも3得点を奪ったように攻撃力は保たれており、今節もアグレッシブな戦いを示すだろう。対する東京Vは前節、新潟に完敗。こちらは3失点を喫した守備の修正が求められてきそうだ。
6位の長崎は山口の本拠地に乗り込む。前節は町田と引き分けたが、ここ2試合で8得点と攻撃が機能する。町田相手にハットトリックを達成したエジガル ジュニオにかかる期待は大きい。山口は前節、相模原に完敗。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
8位の山形はアウェイで愛媛と対戦。前節は京都に敗れ、2連敗となった。ここ2試合で7失点の守備面を立て直すことができるか。ピーター クラモフスキー監督の手腕が問われるだろう。愛媛は4試合勝利がなく、最下位に転落。こちらは得点力不足が課題に。藤本 佳希らFW陣の爆発が待たれるところだ。
群馬はホームに千葉を迎える。前節は琉球に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。決勝ゴールを決めた青木 翔大に今節も期待がかかる。千葉も前節は愛媛を下し、連敗を2で食い止めた。安定した守備は備わるだけに、後はいかに得点を奪えるか。3試合ゴールがない船山 貴之が結果を残せるか。
岡山はホームで秋田と対戦。前節は磐田と引き分け、4試合勝利なしとなった。それでも上位相手に勝点1を手にできたのは悪くない結果だろう。強度の高い守備をベースに、勝機を窺いたい。一方の秋田は前節、北九州と引き分け、3連勝はならなかった。こちらも堅い守りが備わるだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
水戸はホームに金沢を迎える。前節は栃木と引き分けた。ここ2試合ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。金沢は前節、松本と引き分け、連敗を3で食い止めた。それでも12試合勝利がなく、降格圏に沈んでいる。課題の得点力不足をいかに解消できるか。前節、ゴールを決めた丹羽 詩温にかかる期待は大きい。
大宮vs相模原は残留争いの直接対決となる。20位の大宮は前節甲府に敗れ、4試合ぶりの黒星となった。調子を上げていただけに、悔しい敗戦となっただろう。それでも一時期の不調からは脱した印象で、勝点3を手にし、降格圏から浮上したい。一方の相模原は前節、山口に快勝。4戦負けなしで残留圏となる18位に順位を上げている。高木 琢也監督の守備戦術が浸透し、安定した戦いを実現。昨季まで率いたチームに対し、いかなる戦いを見せるのか。指揮官の手腕に注目だ。
松本vs北九州も残留を争うチーム同士の対戦となる。松本は前節金沢と引き分けたものの、6試合勝利なし。21位に沈み、好転のきっかけを見出せていない。一方の北九州は前節秋田と引き分け、6試合負けなしとしている。攻撃面に課題を残すも、堅い守りを実現し、17位と残留圏内に踏み止まる。もっとも両者の勝点差はわずかに2ポイント。この試合の結果次第では立場が逆転する可能性もある。シーズンも残り少なくなってきたなか、お互いに負けられない試合となることは間違いない。白熱の一戦が期待される。
■各試合の見どころをチェック
群馬vs千葉
大宮vs相模原
新潟vs甲府
京都vs栃木
磐田vs琉球
山口vs長崎
愛媛vs山形
岡山vs秋田
松本vs北九州
水戸vs金沢
東京Vvs町田