攻撃陣が好調の首位磐田はホームで岡山と激突。ともに勢いに乗る町田と長崎の同勝点対決は激戦必至【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第30節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、18、19日に第30節の11試合が行われる。

首位の磐田はホームで岡山と対戦。前節は千葉を下し、6戦負けなしとした。ここ2試合で7得点と攻撃が機能するなか、量産体制に入ったルキアンに今節も期待がかかる。一方の岡山は、前節栃木に敗れ、3試合勝利なし。3戦連続無得点の攻撃陣の奮起が求められる。

磐田を勝点1差で追う2位の京都は、山形の本拠地に乗り込む。前節は琉球との上位対決をモノにし、良い流れが生まれている。高い決定力を見せるピーター ウタカとイスマイラの2人が今節も重要な役割を担うだろう。山形は先週末の新潟戦で勝利したものの、火曜日に行われた長崎との一戦では完敗。今季最多の5失点を喫した守備の修正が急務となる。

3位以下は大混戦となっている。3位の新潟から7位の長崎までの5チームが勝点51で並ぶ状況だ。

得失点差で3位をキープした新潟はアウェイで東京Ｖと対戦。前節は山形に敗れ、これで3戦未勝利となった。2位の京都とは勝点10差で、昇格争いに踏み止まるためにも悪い流れを断ち切りたいところ。エース級の存在感を放つ谷口 海斗に大きな期待がかかる。東京Ｖは前節、松本を下し、9試合ぶりに勝利を手にした。監督交代後2試合目での初勝利となり、今後の巻き返しに期待が持てそうだ。

3連勝で4位に浮上した町田は、ホームに勝点で並ぶ7位の長崎を迎える。前節は山口を1-0で撃破。3戦連続クリーンシートの堅守を武器に、今節もしたたかな試合運びを見せるだろう。長崎も3戦負けなしで、火曜日に行われた一戦では山形から5ゴールを奪った。その試合でハットトリックを達成した植中 朝日が最注目選手となる。

5位の甲府はホームで大宮と対戦。前節は群馬に快勝を収め、2連勝を達成。ここ5試合で4得点と絶好調のウィリアン リラが今節も輝きを放てるか。一方の大宮は前節、愛媛と引き分け、3連勝はならなかった。それでもここ3試合で9得点と攻撃が機能する。こちらは3戦連発中の河田 篤秀がカギを握りそうだ。

琉球は2連敗で6位に転落。今節はホームで群馬と対戦する。ここ2試合で5失点と隙を見せる守備の修正が求められてくるだろう。群馬は前節、甲府に完敗を喫し、こちらも2連敗となった。直近3試合はいずれも無得点と、元気のない攻撃陣が意地を見せられるか。

栃木はホームで水戸と対戦。前節は岡山に競り勝ち、今季二度目の3連勝を達成した。安定した守備に加え、得点も奪えるようになってきており、さらに勢いを加速させていきそうな気配だ。水戸は前節、秋田に敗れ、こちらは3連勝ならず。ボール支配では大きく上回りながらも、隙を突かれて3失点。守備の修正もさることながら、最後の場面の質向上がテーマとなるだろう。

その水戸を下した秋田は、ホームに北九州を迎える。2連勝で11位に順位を上げており、再びいい流れが生まれている。粘り強い守備に加え、攻撃でも今季最多タイとなる3得点を奪取。その勢いをもって、3連勝を狙う。北九州も5戦負けなしと上昇基調にある。こちらも3戦連続無失点と堅い守りが光るだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。

千葉はホームで愛媛と対戦。前節は磐田に完敗を喫し、2連敗となった。失点が増えているだけに、強度の高い守備を取り戻せるかがポイントとなるだろう。愛媛は前節、大宮と引き分け、3戦勝利なし。それでも今季最多となる3ゴールを奪えたのは好材料。アグレッシブな姿勢を保ち、降格圏から抜け出せるか。

金沢vs松本は、ともに降格圏に沈むチーム同士の対戦に。19位の金沢は11戦未勝利で、現在は3連敗中。一方21位の松本は5試合勝ちがなく、前節は東京Ｖに完封負けを喫した。お互いに失点が目立ち、得点も奪えていない状況。攻守両面に課題を抱えるなか、目に見える結果を手にし、浮上のきっかけを掴むのは果たしてどちらのチームか。

最下位の相模原はホームに山口を迎える。前節は長崎と引き分け、これで3試合負けなしとした。この間1失点と堅守が際立つだけに、後はいかに得点を奪えるか。8月の月間MVPに輝いた藤本 淳吾にかかる期待は大きい。対する山口は火曜日の試合で金沢に快勝し、連敗を2で食い止めた。今季最多となる4得点を奪った勢いをこの試合にもつなげられるか。

■各試合の見どころをチェック
栃木vs水戸
千葉vs愛媛
甲府vs大宮
山形vs京都
町田vs長崎
磐田vs岡山
琉球vs群馬
秋田vs北九州
相模原vs山口
東京Ｖvs新潟
金沢vs松本