明治安田生命J1リーグは、21、22日に第25節の10試合が行われる。
無敗記録を継続中の首位の川崎Fは、アウェイで広島と対戦。前節は数的優位に立ちながらも、相手の守りを崩し切れずに柏とスコアレスドローに終わった。攻撃の形は作れているだけに、後は決め切れるかどうか。旗手 怜央ら攻撃陣の奮起が求められる。一方の広島は前節の試合が中止となり、約2週間ぶりの一戦となる。直近の試合では終了間際に追いつかれ、福岡とドロー。3試合勝利がないなか、ホームで意地を見せられるか。
2位の横浜FMはホームに仙台を迎える。11試合負けがなく、現在は2連勝中。前節は大分に5-1と大勝を収めた。ハットトリックを達成した前田 大然が、今節も輝きを放てるか。対する仙台は8戦未勝利で18位に沈む。ここ5試合でわずかに1ゴールと、得点力不足は深刻だ。この課題をいかにクリアしていくのか。手倉森 誠監督の手腕が問われてきそうだ。
3連勝で3位に浮上した鹿島は、同勝点で並ぶ5位の神戸とのビッグマッチに挑む。前節は徳島に3-0と快勝。2ゴールを奪った荒木 遼太郎が、今節も重要な役割を担いそうだ。一方の神戸は前節の広島戦が中止となり、5位に順位を下げている。直近の試合では柏に敗れ、水曜日の天皇杯でも名古屋に屈した。この嫌な流れをいかに断ち切っていくのか。今夏に加入した武藤 嘉紀がピッチに立てば、チームに再び勢いが生まれるかもしれない。
4位の鳥栖は柏の本拠地に乗り込む。前節は浦和に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。それでも山下 敬大に久しぶりにゴールが生まれるなど、ポジティブな材料もある。7月の月間MVPに輝いた酒井 宣福のパフォーマンスにも注目だ。柏は前節、数的不利に陥りながらも川崎Fと引き分けた。これで3試合負けなしと復調の気配を示す。堅い守りからの鋭いカウンターが、この試合でもポイントとなりそうだ。
名古屋はホームに福岡を迎える。前節は湘南に競り勝ち、7試合ぶりの勝利を手にした。キム ミンテ、シュヴィルツォクの新加入組がチームに勢いを生み出しており、この2人が今節もキープレーヤーとなりそうだ。福岡も前節はC大阪を下し、8試合ぶりの白星となった。こちらはキレのあるプレーを見せているジョルディ クルークスが注目選手となる。
浦和はアウェイで徳島と対戦。前節は鳥栖を下し、連敗を2で食い止めた。新加入の酒井 宏樹がさすがのプレーを披露しており、同じく新戦力の江坂 任も結果を出している。リカルド ロドリゲス監督にとっては昨季までの本拠地での一戦となるだけに、注目を集める試合となりそうだ。徳島は前節、鹿島に完敗を喫し、16位と苦しい状況にある。前監督をホームに迎える重要な一戦で、嫌な流れを断ち切ることができるか。
G大阪はホームにFC東京を迎える。前節は清水に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。鮮やかな決勝ゴールを叩き込んだ大学生の山見 大登が今節も大仕事をやってのけるか。FC東京は前節、札幌に敗れ、2連敗となった。同様の形から失点を重ねた守備の修正が求められるだろう。
17位の湘南はホームで清水と対戦。前節は名古屋に敗れ、これで5連敗となった。好転の兆しが見えないなか、鹿島から復帰した杉岡 大暉が救世主となれるか。一方の清水も前節はG大阪に敗れ、4試合勝利なし。こちらも松岡 大起ら新戦力に、勢いをもたらす役割が期待される。
大分は3連敗で19位に沈む。今節はホームで札幌と対戦する。前節は横浜FMに1-5と完敗。3試合で9失点を喫する守備の修正が急務となる。札幌は2連勝と調子を上げている。2試合連続ゴール中の小柏 剛に、今節もかかる期待は大きい。
最下位の横浜FCは、アウェイでC大阪と対戦。前節は仙台に勝ち切れなかったものの、4戦負けなしと復調の気配を示す。3試合連続無失点の守備陣のパフォーマンスがポイントとなるだろう。一方のC大阪は前節、福岡に敗れ、11試合勝利なしとなった。それでもアダム タガートに初ゴールが生まれたのは、前向きな材料だろう。このストライカーのさらなる爆発が、苦境脱却のカギとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
横浜FMvs仙台
神戸vs鹿島
柏vs鳥栖
湘南vs清水
G大阪vsFC東京
広島vs川崎F
徳島vs浦和
大分vs札幌
C大阪vs横浜FC
名古屋vs福岡