2021年8月13日(金) 13:00
23試合負けなしの川崎Fは調子を上げてきた柏と激突。積極補強の横浜FCは3連勝を達成し、最下位から抜け出せるか【プレビュー:明治安田J1 第24節】
月曜日に再開した明治安田生命J1リーグは、今週末に第24節の10試合が開催される。
無敗で首位をひた走る川崎Fは、アウェイで柏と対戦。前節は大分に2-0と危なげなく勝利を収めた。先制ゴールを決めたレアンドロ ダミアンが負傷交代したのは気がかりながら、知念 慶ら他の攻撃陣が存在感を放ちたい。一方の柏は前節、神戸に競り勝ち、2連勝を達成。調子を上げてきたクリスティアーノが、首位撃破のカギを握る。
2位の横浜FMは大分をホームに迎える。木曜日に名古屋戦をこなしたばかりで、中2日での一戦となるが、その試合では2-0と快勝を収め、10試合負けなしを続けている。移籍後初ゴールを決めた杉本 健勇が今節も注目選手となる。一方の大分は前節、川崎Fに完敗。2連敗と苦しい戦いが続いている。今夏に加入した呉屋 大翔が救世主となれるか。
3位の鳥栖は浦和の本拠地に乗り込む。前節はFC東京を下し、4試合負けなしとしている。仙頭 啓矢、酒井 宣福ら好調の攻撃陣が今節も力強くチームを牽引するだろう。一方の浦和は3試合勝利がなく、現在は2連敗中。前節は札幌に1-2と競り負けた。調子を落としつつあるなか、新戦力の酒井 宏樹がピッチに立てば、流れを変える役割をこなすはずだ。
神戸はアウェイで広島と対戦。前節は柏に敗れ、8試合ぶりの黒星を喫した。今節はセルジ サンペールが出場停止となるなか、アンドレス イニエスタの存在感がますます高まりそうだ。広島は前節、数的優位を生かせずに福岡と引き分けた。3試合勝利がないなか、前回対戦で完敗を喫した相手にリベンジを果たし、勢いを取り戻したい。
2連勝で5位に浮上した鹿島は、ホームに徳島を迎える。前節は湘南に2-1で競り勝った。DFながら2ゴールを奪った犬飼 智也が今節も大仕事をやってのけるか。徳島は前節G大阪を下し、8試合ぶりの勝利を手にした。ダニエル ポヤトス監督の戦術が徐々に浸透してきた印象で、得点源の宮代 大聖も調子を上げている。この良い流れを保ち、さらなる浮上を狙う。
名古屋はホームで湘南と対戦。木曜日の試合では横浜FMに敗れ、これで3連敗となった。6試合勝利から見放され、この間わずかに1得点。新戦力のシュヴィルツォクがチームに勢いをもたらしたい。湘南は4連敗で降格圏に転落した。失点が増加傾向にあるなか、東京2020オリンピックで活躍した谷 晃生にかかる期待は大きい。
札幌はホームにFC東京を迎える。前節は浦和に競り勝ち、調子を上げている。新たな得点源として存在感を高めている小柏 剛が注目選手となる。FC東京は前節鳥栖に競り負け、7試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも決めきれなかっただけに、攻撃陣の奮起が求められる。
福岡はホームにC大阪を迎える。広島と対戦した前節は数的不利に陥りながらも土壇場のゴールで追いつき、連敗を5で食い止めた。攻守両面で輝きを放つ前 寛之が今節も重要な役割を担いそうだ。C大阪は前節、仙台と引き分け、これで5試合連続ドローとなった。10試合勝利から見放されており、悪い流れを断ち切りたいところ。今季はなかなか得点に絡めていない清武 弘嗣が意地を見せたい。
清水はホームでG大阪と対戦。前節は横浜FMと引き分け、3試合勝利なしとなった。神戸から加入した藤本 憲明が調子の上がらないチームに勢いをもたらせるか。G大阪は前節、徳島に敗れ、2連敗となった。ハードスケジュールが続き、コンディションに不安を残すなか、失点が増えつつある守備陣のパフォーマンスが連敗阻止のカギを握りそうだ。
仙台vs横浜FCは下位に沈むチーム同士の対戦に。仙台は7試合勝利がなく、前節はC大阪と引き分けた。守備の安定は備わるだけに、西村 拓真ら攻撃陣の爆発が待たれる。対する横浜FCは最下位に沈むものの、2連勝と調子を上げている。スベンド ブローダーセンら今夏に加入した新戦力が早期フィットしており、浮上の予感を十分に漂わせている。
■各試合の見どころをチェック
清水vsG大阪
札幌vsFC東京
仙台vs横浜FC
浦和vs鳥栖
柏vs川崎F
広島vs神戸
横浜FMvs大分
名古屋vs湘南
鹿島vs徳島
福岡vsC大阪