明治安田生命Ｊ２リーグは10日、11日に第7節の11試合が行われる。
首位を走る新潟は、アウェイで山形と対戦。前節は相模原と引き分け、開幕からの連勝がストップした。逆転されながらも追いつき、負けなかったのは好材料ながら、相手の素早い攻撃に隙を見せただけに、このポイントを修正したい。対する山形は4戦未勝利で16位に沈む。2試合連続無得点と元気のない攻撃陣が意地を見せられるか。
同じく開幕からの連勝がストップした琉球は、水戸の本拠地に乗り込む。前節は大宮の守りを崩せずに、スコアレスドローに終わった。チャンスを作りながらも決め手を欠いただけに、ゴール前での質向上が求められるだろう。一方の水戸は前節、東京Ｖに敗れ、3連勝はならなかった。開始早々の失点で流れを失っただけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。
金沢は3連勝で3位に浮上。今節はホームに千葉を迎える。前節は町田に1-0で勝利。劣勢に立たされながらも粘り強い守備を保ち、一瞬のスキをついてゴールを陥れる。勝負強さが備わりつつあるだけに、今節もしたたかな試合運びを実現するだろう。千葉は前節、京都に敗れ、2連敗となった。複数失点が続く守備の修正が復調のカギとなる。
その千葉を下した京都は4位に浮上。今節はアウェイで町田と対戦する。ふたつのゴールに絡んだ好調のピーター ウタカが今節も攻撃に勢いをもたらすはずだ。町田は金沢に敗れ、連勝はならず。相手を押し込む戦いは実現できただけに、あとは決定力。長谷川 アーリアジャスールら攻撃陣の爆発が待たれる。
甲府はホームに北九州を迎える。3連勝の後に2連敗と、調子は下降気味。前節は長崎に1-2で敗れた。移籍後初ゴールを決めた三平 和司が巻き返しのキーマンとなれるか。北九州は4戦負けなしと復調の気配を示す。ここ2試合はともに無失点。得点力に課題を抱えるものの、まずは安定した守備を保ち、リズムをつかんでいきたい。
秋田はホームに大宮を迎える。前節は松本に敗れ、開幕戦以来の黒星を喫した。3失点と持ち前の堅守が崩れただけに、このストロングポイントを取り戻せるかがテーマとなる。対する大宮は前節、琉球の連勝をストップした。2試合連続クリーンシートと守備の安定が生まれている。カウンターの精度が高まれば、さらに勢いに乗っていきそうだ。
磐田はホームで松本と対戦。前節は岡山に1-0で勝利した。課題の守備が今季初めて無失点に抑えたのは好材料で、好調を維持するルキアンの決定力にも期待がかかる。松本は前節、秋田を下して今季初勝利を挙げた。堅守のチームから3得点と課題の攻撃が機能した。前への意識を強く示したアグレッシブな戦いを今節も実現したい。
群馬はホームで長崎と対戦する。前節は愛媛に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。ふたつのゴールを導いたセットプレーとカウンターが今節もカギを握りそうだ。長崎も前節、甲府を下して開幕戦以来となる勝利を手にした。こちらも得意のセットプレーがポイントとなるだろう。
東京Ｖは前節、水戸を下して5試合ぶりに勝点3を手にした。見事な2ゴールで勝利をもたらしたルーキーの佐藤 凌我が注目選手となる。対する山口は、前節栃木に競り負け、連勝はならなかった。ボール支配率で勝りながらも決め手を欠いただけに、攻撃陣の奮起が求められる。
栃木はホームに相模原を迎える。前節は山口に競り勝ち、3連勝を達成。粘り強い守備を実現しており、今節もこのストロングポイントを示して4連勝を狙う。相模原は前節、新潟の連勝をストップさせた。勝ち切れなかったものの相手の背後を奪うスピーディな攻撃を実現。そのアグレッシブな姿勢を保ち、栃木の堅守を打ち破れるか。
未勝利で最下位に沈む愛媛は、和泉 茂徳監督が辞任し、今節より實好 礼忠新監督が指揮を執る。昨季は京都を率いた新たな指揮官が、低迷するチームをいかに立て直すのか。その手腕に注目が集まる。対戦相手の岡山は前節磐田に敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した。失点は少ないものの、得点も奪えない苦しい状況にある。齊藤 和樹らを中心に、積極的な戦いを実現したい。
■各試合の見どころをチェック
秋田vs大宮
群馬vs長崎
甲府vs北九州
磐田vs松本
東京Ｖvs山口
山形vs新潟
水戸vs琉球
栃木vs相模原
町田vs京都
金沢vs千葉
愛媛vs岡山
