明治安田生命J1リーグは6日、7日に第8節の10試合が行われる。前節から中2日、3日(鳥栖は中4日)での一戦となるだけに、各チームともに選手の入れ替えも含め、フレキシブルな戦略が求められてくるだろう。
無敗で首位を走る川崎Fはホームに鳥栖を迎える。前節は大分に2-0と快勝を収めた。得点力もさることながら、ここ5試合でわずか1失点と守備も安定する。前節2ゴールの三笘 薫が、鳥栖の堅守を打ち破るカギを握りそうだ。対する鳥栖は前節C大阪に敗れ、今季初黒星&初失点を喫した。守備の強度は保たれているだけに、2試合連続ゴールのない攻撃陣が意地を見せられるか。
名古屋は湘南の本拠地に乗り込む。前節はFC東京に勝ち切れず、開幕からの連勝が6でストップ。それでも6試合連続無失点と堅い守りは健在だ。今節も組織的な守備を保ち、能力の高い攻撃陣の一発にかけたい。一方の湘南は3試合勝利がない。それでも前節は先制されながらも追いつき、横浜FMと引き分けている。強度の高い守備からの鋭いカウンターで好機を生み出せるか。
5試合負けなしと好調のC大阪はアウェイで横浜FMと対戦。ここ3試合はいずれも無失点と、守備の安定度が高まっている。一方で攻撃力はやや陰り気味。3試合ゴールのない大久保 嘉人に一発が生まれるか。横浜FMも5試合負けなしと良い状態を保っている。もっとも前節は先制しながらも逃げ切れず、湘南と引き分けた。リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。
2連勝で5位に浮上した神戸は、ホームで大分と対戦。前節は仙台に2-0と快勝。ゴール量産中の古橋 亨梧が今節も重要な役割を担いそうだ。大分は3連敗中。3試合で1得点しか奪えておらず、攻撃陣の奮起が求められるだろう。
無敗を続ける広島は、横浜FCの本拠地に乗り込む。前節はチャンスを作りながらも決め手を欠き、G大阪とスコアレスドローに終わった。4試合ゴールのないジュニオール サントスの活用法がポイントとなりそうだ。横浜FCは前節、柏と引き分け、連敗を6で食い止めた。もっとも開幕からまだ勝利がなく、苦しい戦いは続いている。守備面に改善の兆しが見えており、今節もまずは守備からリズムをつかんでいきたい。
FC東京はホームに札幌を迎える。前節は名古屋の守備に手こずりスコアレスドローに終わったが、4試合負けなしと調子を上げつつある。今季初の無失点に抑えたことも好材料で、強度の高い守備からスピーディな攻撃を実現し、勝機を高めたい。札幌は前節、福岡に競り勝ち、開幕戦以来となる勝利を手にした。2試合連続ゴール中のアンデルソン ロペスが今節もチームに勢いをもたらすはずだ。
清水はホームで浦和と対戦。前節は徳島に完敗を喫した。3点を許した守備もさることながら、ここ4試合で三度目の無得点。課題の攻撃面にテコ入れを図りたい。浦和は前節鹿島に競り勝ち、今季2勝目を挙げた。攻撃に勢いをもたらした明本 考浩が今節も輝きを放てるか。
G大阪は前節、開幕戦以来となる試合をこなし、広島と0-0で引き分けた。試合勘の欠如が不安視されたが、最後まで集中力の高い守備を実現した。あとはいかに得点を奪えるか。宇佐美 貴史ら攻撃陣の出来がカギを握る。そのG大阪に挑む福岡は、前節札幌に惜敗。チャンスは作れていたが、決定力に課題を残す。山岸 祐也らFW陣にかかる期待は大きい。
鹿島は3連敗と苦しい戦いが続く。前節は浦和に1-2で競り負けた。課題は3試合でわずか1得点の攻撃面。今季まだゴールがないエヴェラウドの復調が待たれる。対戦相手の柏も5戦未勝利と元気がない。前節は横浜FCと引き分け連敗を4で止めたものの、好転の兆しは見えていない。こちらも課題は得点力。クリスティアーノ、江坂 任らタレントは揃うだけに、ネルシーニョ監督の采配がカギを握るだろう。
徳島はホームに仙台を迎える。前節は清水を撃破し、2連勝を達成した。2試合で5得点と攻撃が機能するなか、高い決定力を示す宮代 大聖に今節も期待がかかる。対する仙台は5連敗で最下位に沈む。攻守両面に課題を抱えており、この苦境からいかに脱していくのか。皆川 佑介ら新戦力がチームに勢いをもたらしたい。
■各試合の見どころをチェック
横浜FMvsC大阪
鹿島vs柏
FC東京vs札幌
川崎Fvs鳥栖
横浜FCvs広島
湘南vs名古屋
清水vs浦和
G大阪vs福岡
神戸vs大分
徳島vs仙台