2021年3月19日(金) 12:20
連勝ストップの川崎Fはアウェイで浦和と激突。名古屋は開幕6連勝を目指し、鹿島の本拠地に乗り込む【プレビュー:明治安田J1 第6節】
明治安田生命J1リーグは20日、21日に第6節の9試合が開催される。G大阪vs横浜FMは、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっている。
日本代表の活動が行われるため、この試合が終わればリーグ戦は約2週間のインターバルに入る。中2日、3日で続いた5連戦の最終戦となるだけに、各チームは総力戦で今節に臨むことが予想される。
前節、連勝がストップした川崎Fはアウェイで浦和と対戦。終了間際の失点で勝点を取りこぼしただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。対する浦和は前節、札幌とスコアレスドローに終わった。2試合連続無得点と元気がない攻撃陣が意地を見せられるか。
5連勝と好調な名古屋は、鹿島の本拠地に乗り込む。前節は横浜FCに快勝を収めた。4試合連続完封勝利と堅守が光り、3得点を奪った攻撃陣も調子を上げている。前田 直輝とマテウスのアタッカーコンビが、今節も攻撃を活性化させるだろう。鹿島は前節、福岡に0-1と惜敗。退場者を出した影響もあり、勢いを生み出せなかった。開幕から失点が続く守備の修正が求められそうだ。
無敗を続ける鳥栖は、ホームに福岡を迎える。前節は柏に2-0と快勝。5試合連続無失点と強度の高い守備が光る。攻撃では好調を維持する林 大地と山下 敬大のFWコンビが、今節も重要な役割を担いそうだ。福岡は前節鹿島を下し、2連勝を達成。2試合連続ゴールと好調の金森 健志が、前節に続き古巣相手にゴールを決められるか。
3連勝のC大阪はアウェイで湘南と対戦。前節は大分に1-0で競り勝った。決勝ゴールを決めたのは坂元 達裕。日本代表にも選出されたこのドリブラーが、今節もC大阪の攻撃に勢いをもたらすだろう。湘南は前節、打ち合いに屈してFC東京に敗れた。それでもここ2試合で5得点と攻撃が機能する。両チームともに攻撃に特長があるだけに、多くのゴールが生まれる一戦となるかもしれない。
負けなしの広島は、大分の本拠地に乗り込む。前節は虎の子の1点を守り抜き、1-0で清水を下した。今季初の無失点に抑えたのは好材料で、今節も先行逃げ切りを実現したい。大分は前節、C大阪に競り負けた。粘り強い守備を実現しながら、最後に隙を突かれて失点。守備の強度を保てるかが、勝利へのカギとなりそうだ。
FC東京はホームに仙台を迎える。前節は湘南に競り勝ち、3試合ぶりの勝利を手にした。田川 亨介をはじめ攻撃陣が好調ながら、ここまで9失点と不安を残す守備を修正できるか。仙台は前節のG大阪戦が中止となり、1週間ぶりの一戦に。3連敗と苦しむなか、この期間に上手く立て直すことができたのか。こちらも4試合で14失点を喫する守備のテコ入れが求められるだろう。
札幌はホームで神戸と対戦。ここ3試合勝利がなく、得点もPKによるひとつのみ。ボール支配で勝りながらも得点を奪えておらず、ゴール前での質向上が重要なテーマとなる。神戸は前節、土壇場のゴールで追いつき、川崎Fの連勝を阻止した。守備の安定が高まるなか、この度、日本代表に初選出された前川 黛也が注目選手となる。
柏は3連敗と元気がない。いずれも無得点と、昨季MVPのオルンガの移籍がダメージとなっていることを窺わせる。この苦しい状況をいかに打破するのか。代表初選出の江坂 任がキーマンとなるだろう。対戦相手の清水も4試合勝利がない。こちらも課題は得点力不足。新エースとして期待されるチアゴ サンタナの爆発が求められる。
徳島vs横浜FCは、ともに初勝利をかけた一戦に。3連敗中の徳島は、得点力不足を露呈する。一方の横浜FCは開幕5連敗。5試合で16失点の守備の修正が急務となる。早くも苦しい状況に追い込まれる両者だが、初勝利を手にし、好転のきっかけを見出すのは果たしてどちらのチームか。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs神戸
FC東京vs仙台
徳島vs横浜FC
鳥栖vs福岡
大分vs広島
浦和vs川崎F
湘南vsC大阪
鹿島vs名古屋
柏vs清水