5日にカシマサッカースタジアムで行われた「中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合」にANTLERS LEGENDSのメンバーとして出場した、引退する3選手のコメントです。
■新井場 徹
「みなさんの期待には応えられない部分もありましたけど、今持ってる力は精一杯出せたかなと思います」
――得点は素晴らしかったですが。
「あのシーンはむこうのチームの先輩方のみなさんの演出のおかげで、なんとかその演出にのることができました」
――アントラーズでの思い出は?
「やはり3連覇という偉業を達成させてもらいましたし、なかなかそれをやるのは難しいと思います。3連覇だけでなく数々のタイトルを獲ったことです」
――アントラーズの後輩に残したいメッセージは?
「今はちょっと苦しいですが、このチームは常にタイトルを目指し、タイトルを獲得する以外は失敗と言われるチーム。常に優勝を意識して日々頑張ってもらいたいと思います」
――今後は?
「なにかしらサッカーに携わっていきたいと思います。たくさんのサッカー界にお世話になったので少しでも還元したいと思います」――カズさんのゴールについては?
「いやあ、カズさんはこういうお祭りごとになると必ずゴールを決める方なので、サッカー選手としてうらやましいくらい持ってるな、と思います。ヤナギさんも言ってましたけど怪物だというくらい素晴らしい選手だと思います」
――サポーターからだいぶ煽られていましたが?
「サポーターには感謝しかないです。少しでも喜んでもらえたらよかった。最高のサッカー人生でした。サポーターには言いましたけど、今死んでもなんも後悔もないです。そう思えるくらいのサッカー人生だったと思います」
■中田 浩二
「なかなか得点を決められないところはありましたが、素晴らしい雰囲気を作ってもらって最高の一日だったな、と思います」
――フル出場したことは?
「引退試合の主役としてやる以上、90分やるのは最低限のことだと思っていました。正直、身体がもつかな、というのは心配でしたけど、なんとかもったので。僕の中で財産になるような90分だったと思います」
――試合は中田さんに点を取って欲しいという雰囲気になりましたが?
「前半で2人が点を取ったのでそういう雰囲気になりつつ、FKとかあんまり決めてないのにああいう状況になっちゃって。なかなか決められず、そこはぐずぐずになってしまって申し訳なかったです。鹿島だけじゃなく、相手の方々もそういう雰囲気を作ってくれたのは本当に嬉しかったです。お客さんも喜んでくれたと思うので良かったです」
――PKは?
「あそこは決める自信がありました。1本は曽ケ端に止められたんですけど、あそこは決めなきゃな、という雰囲気だったので決められて良かったです」
――カズさんのゴールについては?
「あれはこういう雰囲気の試合じゃなくても、普通に入ったゴールだと思います。さすがカズさん、持ってるなと思いましたし、本当にカズさんだけじゃなくいろんな選手が出てくれたので。(中村)俊輔もそうだし、(小野)伸二もそうだし、中山さんもそうですけど、楽しみながらスタジアムを沸かすプレーをしてくれたので、嬉しかったし、良かったなと思います」
――アントラーズでの思い出は?
「海外に4年行きましたけど、それ以外はこのスタジアムで育ったようなものなので、最後にこのピッチで90分プレーできたのは僕にとって財産になります。今後、こういう経験ができるかと言うとなかなかできない経験をさせてもらったと思うので、アントラーズに入って、プレーして、引退して本当に良かったなと思います。アントラーズには感謝しています」
――後輩たちに託す想いは?
「鹿島でタイトルを獲って良いプレーをすれば、こういうお別れの仕方をやっていただけるし、アントラーズのレジェンドである秋田さんのタックルや、カズさんのプレーもそうですけど、そういうのを間近で見て感じることはあったと思うので、セカンドステージに向けてやってもらえればと思います。ファーストステージは難しい順位になってしまったんですけど、これを機にブレイクして欲しいし、上に行けるようにがんばってもらいたいと思います」
■柳沢 敦
――最高の雰囲気のなかでの試合だったと思います。
「そうですね。若干ではありますが、降っていた雨もあがって多くの人たちに囲まれながらプレーできたことは本当に楽しかったです」
――ゴールについては?
「かなりのおぜん立てというか、味方チームも相手チームもそこだけに集中してくれた部分もあったんですけど、それでも最後にゴールを決められて、それを喜んでくれるサポーターがいたので最高の最後だったかなと思います」
――そのサポーターの声援を受けてどうでしたか?
「何度も何度も声援を送っていただきました。さっきスタンドに行ったときも『これで最後のコールだぞ!』と言われてちょっと寂しい気持ちもしましたけど、それでもあのリズムというか、あの応援を久々に聞けて、本当に幸せでした」
――試合ではカズさんがゴールを決めるシーンもありましたが?
「おそらく蹴る前から決めるんじゃないかという雰囲気のあったFKだったと思います。カズさんがカズダンスをやればちょっとその後ろでやってみたいなと思っていたのですが、それは叶わなかったです(笑)」
――アントラーズでの思い出は?
「加入してから、サッカー選手としてのすべてをこのクラブで教えてもらって、多くの仲間と多くのタイトルを手にできたことは良かったと思います。このクラブに入って在籍した時間は、僕にとって素晴らしい時間でした」
――後輩の選手たちに託したい想いは?
「今日は身を持って毎日の練習がいかに大事かを示したと思います(笑)。今日来てくれたアントラーズのOBは、数々のタイトルを残した方々。今いる選手たちはそういう方々と比べ続けられるわけなので、そういうのに負けないで、比べられる存在になれるように、早く力をつけて、いつかタイトルを獲って、早くそういう存在になって欲しいと思います」