ジェフユナイテッド千葉は19日、FW佐藤 寿人が今季限りで現役を引退することを発表しました。
佐藤は2000年にユースから昇格し、セレッソ大阪、ベガルタ仙台、サンフレッチェ広島でもプレー。広島に在籍した2012年にはJリーグMVPと得点王に輝いています。その後、名古屋グランパスでのプレーを経て、2019年に千葉に復帰していました。
21年に渡る現役生活では、J1リーグ通算404試合・161得点、J2リーグ通算155試合・59得点を記録(2020年12月19日現在)。日本代表としても活躍し、31試合・4得点を記録しました。
クラブを通じて佐藤は、次のようにコメントしています。
「2020年シーズンをもって21年間のプロサッカー選手としてのキャリアを終える事を決めました。小学生の頃にJリーグが誕生し、カズさんとゴンさんのプレーに目を輝かせ、たくさんの夢を与えてくれたJリーグの舞台で選手として21年という長い時間をプレー出来た事、とても幸せな時間でした。ジェフのアカデミーで過ごした6年間で素晴らしいスタッフと出会えた事でプロサッカー選手になる事が出来ました。ただ、自分自身はプロ入りの2年間と復帰した2年間でジェフの為に活躍出来なかった事はとても悔しく申し訳なく思います。今はクラブが難しいサイクルの中にいると思いますが、誰よりもジェフを愛する兄が必ずファン・サポーターの皆さまをJ1の舞台に導いてくれると思います。
これまで在籍したクラブへの想いも述べさせていただきます。セレッソ大阪での1年間は素晴らしいチームメイトの中でプレー出来た事でたくさんの事を学ぶ事が出来ました。
レンタル移籍で活躍していない状況にもかかわらず、いつも温かく見守ってくれていたセレッソのファン・サポーターの優しさを忘れる事はありません。ベガルタ仙台での2年間はプロサッカー選手としてプレーする喜びをたくさん感じる事が出来ました。スタジアムがベガルタゴールドに染まる景色は選手を勇気づけるものでした。これからも変わらずクラブを支えてほしいと思います。
12年間プレーしたサンフレッチェ広島。その長い年月だけではなく、共に喜び、共に苦しみ、ファン・サポーターと共闘していった先に辿り着いた2012年の初優勝。そしてユニフォームに光り輝く3つの星。愛する広島の皆さまに、いつかただいまと言える日を楽しみにしています。名古屋グランパスでの2年間はクラブにとって唯一無二の存在、楢崎正剛さんとグランパスがいるべき場所に戻る為に共に戦えた事、素晴らしいチャントで背中を押してくれた事、とても感謝しています。ゴール裏で『風』を一緒に歌うのが最高の瞬間でした。
これまで指導して頂いた、コーチ、監督。21年間プレー出来る状態を作ってくれたメディカルスタッフ。いつも誰よりも早くクラブハウスに来て準備してくれているマネージャー。チーム作りの為に時には厳しい判断をしなければならない強化部。クラブの為に働いてくれている社員の皆さま。クラブを支えてくださっている地域やスポンサー、パートナー企業の皆さま。Jリーグをここまで創り上げてくださった関係者の皆さま。ピッチで対戦した多くのサッカー仲間。いつも口うるさい要求に耳を傾けてくれたチームメイト。全ての人に感謝しています。
最後に大きな怪我なく丈夫な身体に産んで育ててくれた尊敬する両親。最高の兄貴で最高のライバルである勇人。いつも笑ってそばにいてくれた妻と3人の子供達、ありがとう」