無傷の秋田は1年でのＪ２復帰に望みをつなぐ岐阜と激突。讃岐の本拠地に乗り込む長野は昇格圏内を守れるか【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第27節】

明治安田生命Ｊ３リーグは、今週末に第27節が開催される。無敗の秋田が独走を続ける一方、昇格ラインとなる2位争いは大混戦。シーズン終盤まで見逃せない展開となっている。

いまだ無傷の秋田は、ホームに岐阜を迎える。前節は長野相手に勝ち切れなかったものの、無敗記録を26に伸ばした。26試合でわずか8失点の堅守は崩れそうもなく、今節も安定した試合運びを見せるだろう。一方の岐阜は2位の長野に勝点3差の5位につける。4試合負けなしながら、ここ3試合はいずれもドロー。攻撃面に不安を残すなか、秋田の堅守を打ち破ることができるか。

2位に浮上した長野は、讃岐の本拠地に乗り込む。前節は支配率で勝りながらも秋田の守りを崩せずに、勝ち切れなかった。得点力不足に苦しむ攻撃陣が意地を見せたいところだ。一方の讃岐は前節、Ｇ大23と引き分け、2試合勝利なし。先制しながらも勝ち切れなかっただけに、リード時の試合運びがテーマとなりそうだ。

熊本は前節、鹿児島に完敗を喫し、3位に転落。今節はホームに藤枝を迎える。ここ2試合で6失点の守備の修正が求められてくるだろう。藤枝は9試合未勝利と元気がない。守備の安定感は見られるものの、9試合でわずか5得点と攻撃面に課題を抱える。17節以降ゴールがない森島 康仁の爆発が待たれる。

4位の相模原はホームでＣ大23と対戦。11試合負けなしを続けるも、ここ3試合は勝ち切れていない。先手を取られる展開が目立つだけに、先制点を奪うことが勝利への近道となりそうだ。一方のＣ大23は2連敗と再び調子は下降気味。失点が目立つ守備陣の奮起が求められるだろう。

鳥取は前節、YS横浜に快勝を収め、再び昇格圏が見えてきた。今節はホームに岩手を迎える。YS横浜相手にハットトリックを達成した大久保 優がさらなる浮上のカギを握るだろう。対する岩手も3戦負けなしと、状態は悪くない。こちらは2試合連続ゴール中の有永 一生が注目選手となる。

今治はホームにYS横浜を迎える。前節は藤枝と引き分けたが、3試合負けなしと好調を維持する。3試合連続無失点の堅守を軸に、今節も安定した戦いを見せるだろう。YS横浜は10試合勝利がなく、前節は鳥取に1-4と完敗。攻守両面に課題を抱えるなか、この苦境をいかに打破していくのか。シュタルフ 悠紀 リヒャルト監督の手腕に注目だ。

沼津はホームで鹿児島と対戦。前節はＣ大23を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。チーム最多得点を記録する渡邉 りょうに今節も期待がかかる。一方の鹿児島は前節、熊本を撃破し、連敗を3で食い止めた。こちらは好調を維持する牛之濵 拓のパフォーマンスがカギを握りそうだ。

富山は5試合負けなしと調子を上げている。前節は岐阜に勝ち切れなかったが、4試合連続クリーンシートと守備の安定が光る。あとはいかに得点を奪っていくか。平松 宗ら前線のタレントの奮起が求められる。対戦相手の福島はここ3試合勝ちがない。こちらも課題は得点力。攻撃の形はできているだけに、最後の場面の精度向上がテーマとなるだろう。

八戸はホームにＧ大23を迎える。3試合勝利がなく、なかなか浮上のきっかけを見出せていない。終了間際に追いついた前節の粘り強い戦いを今節に持ち込みたいところ。一方のＧ大23は5試合勝利がない。得点力が低下するなか、アグレッシブな戦いを取り戻せるか。

■各試合の見どころをチェック
相模原vsC大23
秋田vs岐阜
鳥取vs岩手
今治vsYS横浜
富山vs福島
熊本vs藤枝
八戸vsG大23
沼津vs鹿児島
讃岐vs長野